生徒の携帯・スマホの利用については、これまでも保護者の皆様に警鐘を鳴らしてきたところです。今年度に入っても、LINEでの悪口の書き込みや画像の流出等の問題が起こっています。
また、携帯・スマホ以外にもゲーム機、タブレット、パソコンなど、生徒がインターネットを利用(YOU TUBE、TikTok、オンラインゲーム等)する機会も増え、長時間の利用が懸念されます。中には、オンラインゲームを無理に止めさせたところ、子どもが暴れるといった話も聞かれます。そこで、今回、神奈川県にある久里浜医療センターが利用している「インターネット依存度テスト(世界でも最もよく使われているテスト)」を参考にして、全校生徒を対象にした調査を行いました。
判定基準に基づく結果は、グラフの通りです。
「問題ユーザー」に該当する生徒が、1年生25.3%(43人)、2年生40.7%(61人)、3年生39.4%(54人)という結果でした。さらに、「治療を要するユーザー」に該当する生徒は、1年生1.2%(2人)、2年生0.7%(1人)、3年生1.5%(2人)という結果で、こちらの該当生徒については担任から保護者に連絡を入れています。
調査を通して、ネット利用の多様性や利用時間の長さなど、こちらが予想していた以上に問題があることがわかりました。2008年の久里浜医療センターの調査によると、20歳以上でネット依存が疑われる者は、全国で270万人にものぼるそうです。学校でも生徒会と連携して様々な取組を行っていきますが、是非保護者の皆様には、家庭のルールをつくっていただき、監督責任を果たしてもらうようお願いします。また、最終的には、生徒自身が自分の欲求や感情を自分でコントールできるよう、「自制心」の向上に努めさせてください。
【調査内容】
【判定基準】
得点が高いほど依存の度合いが強いことになります。「20~39点」は、平均的なオンラインユーザーです。「40~69点」は、インターネットによる問題あり。インターネットがあなたの生活に与えている影響について、よく考えてみてください。「70~100点」は、インターネットがあなたの生活に重大な問題をもたらしています。すぐに治療の必要があるでしょう。