先日(10/15)、1・2年生合同集会が行われました。
生徒会役員改選に向けて、宿泊研修の取り組みを振り返り、学年・クラスから今後の北中を担う新リーダーを選出していこうという集会です。
修学旅行などのスライドを観て、見えないところで支えていた実行委員の頑張りや、生徒会長の久保田さんの話などから、リーダーとしての心構えや協力の大切さなどを学ぶことができたようです。

生徒会長の久保田さんの話は素晴らしいものでしたので、少々長いですが、ここで紹介させていただきます。

みなさん、こんにちは。生徒会長の久保田です。

まずは、このような合同集会の場で話をさせてもらえることに感謝します。
これから那珂川北中学校をつくっていく1・2年生のみんなに、私がこれまで生徒会執行部としてやってきたこと、感じたことを話したいと思うので聞いてください。

スライドを見て思いましたが、二年生の修学旅行実行委員は本当によく頑張っていましたね。しかしそんな実行委員の中にも、しっかり責任をもって最後まで活動していた人もいれば、残念ながらそうでない人もいたという話を聞きました。
あまり頑張れていなかった人は「ただやってみたい」という思いだけで、何の覚悟もなく「自分のことだけを考えて」立候補したんだろうなと私は思います。
楽しいことだけやって、きつくて大変な仕事になると言い訳をつくって逃げていく。私たちの時も、習い事など自分の事を優先し、帰っていった実行委員がいました。一番大変なとき、一緒に頑張ってほしいときに、姿を消していった実行委員がいました。一生懸命頑張っている人は本当につらい思いをします。私はそんな気持ちの人が執行部に入っても、一生懸命頑張る人が苦労するだけなので、立候補は勧めません。
生徒会執行部になる人は「仲間のために行動することが、本当に『価値のあること』だと知っている人」「自分の役割に、最後まで責任がもてる人」、さらに「まわりのことにいち早く気づき率先してひとりだけでも行動できる人」がふさわしいと思います。時には「よくない雰囲気に気づき、一発でいい雰囲気に変えてくれるようなムードメーカー」も必要になると思います。そんな人であれば執行部にとってかけがえのない存在になるはずです。
ところで、1・2年生のみなさん。
みなさんは那珂川北中学校が大好きですか?
自分の学年が大好きですか?
私は今の3年生の仲間が大好きです。私たち生徒会が一番大切にしてきたこと、『仲間の将来のために、まわりに気づき、見て見ぬふりをせずに行動する』ことを、3年生のみんなは大切に考え、率先して取り組んでくれました。

今の3年生は、例えば勉強の苦手な仲間に気づいたら、男女を問わず、いつも教え合い学習を当たり前のように始める雰囲気があります。掃除のとき、私語を許さない雰囲気があります。誰かが一生懸命頑張っていると、その頑張りに気づき、共に頑張ることができます。
自分が辛いとき、助けてくれたのは学年の仲間でした。そして、私たち、生徒会執行部の頑張りを、誰よりも認め、応援してくれたのも、学年の仲間でした。

1・2年生のみなさんも、誰かが陰で一生懸命頑張っているということにきちんと気づくことができる学年になってほしいと思います。
何か大きな行事があれば、どこかで誰かが、必ず見えないところで頑張っています。そのような目に見えないところで頑張っている仲間に気づき、大切にしてほしいと思います。
このようなことに気づくことができれば、まわりで辛い思いをしている仲間の存在にも、当たり前のように気づき、声をかけることができるようになるのです。

私は今、生徒会長をさせてもらってますが、生徒会長であることは決して楽なことではありませんでした。昨年の今ごろ、私は「生徒会執行部に入ろうか、入るまいか」と、とても悩みました。勉強や部活動との両立も大変だと分かっていたし、自信もありませんでした。しかし、今は生徒会長になって本当によかったと思っています。もちろんつらいこともたくさんありましたが、多くの仲間がいろんなところで助けてくれました。本当に、頑張ってよかったと思うことばかりです。
何か一つのことに対して、一生懸命頑張ることは素晴らしいことだと思います。やり遂げた時には、何物にも代えられない達成感や充実感を味わうことができます。あと少しで、執行部としての活動が終わってしまうと思うと、さびしい思いがこみ上げてきます。

1ヶ月後の生徒会改選。選挙はクラスマッチです。クラスでどれだけ団結できるかにかかっています。団結力の大きさで、選挙の結果が大きく変わってしまいます。
私は、生徒会長として、なんとか当選することができましたが、あのときのクラスの仲間には、今でも本当に感謝しています。あのクラスでなかったら、私は立候補していなかったかもしれない。そして当然、当選もしなかったかもしれない、と考えることがあります。だからこそ、クラスの立候補者を、クラスのみんなで、全力でサポートしてあげてください。クラスのみんなの思いが、立候補者への大きな力になるはずです。

最後になりますが、私の大好きな那珂川北中学校をもっともっといい学校にしてくれることを期待しています。私たちが持つバトンを、あなたたに後輩に託します。受け取ってください。
最後まで聞いてくれて、とても嬉しく思います。 これで、私の話を終わります。