2月11日(土)、2年生を対象に「立志式及び著名人による出張授業」を実施しました。

「立志式」では、まず校長先生から、今回の行事を通して将来の生き方や職業について考えを深めてほしいという話がありました。その後に、各学級代表5名が、現在の日本の課題を踏まえて、将来どのような職業に就きたいかを大変楽しくプレゼンで発表してくれました。発表後には、丸ノ口の坂井克昌区長(学校運営協議会会長)から2年生に向けて「激励の言葉」をかけていただきました。坂井区長さんにはわざわざご来校いただき、ご自身が希望する職業に就くまでの契機や夢をもつことの大切さ、那珂川市がいかに発展してきたか、中学生に望むことなどについて話していただきました。ありがとうございました。

「著名人による出張授業」は、これまでも計画していたものの、コロナ禍で過去2年間実施できなかった取組です。「エンジン01文化戦略会議 教育委員会」の協力のもと、精神科医の和田秀樹さんと写真家の安珠さんに来ていただきました。エンジン01文化戦略会議とは、文化、芸術、スポーツから経済など、各分野の第1線で活躍する表現者・思考者たちが日本の文化のさらなる深まりと広まりを目的に参集したボランティア集団です(https://www.enjin01.org/)。和田さんは、精神科医であると同時に映画監督、受験アドバイザーなど仕事が多岐にわたっており、たくさんの本も出版されています。現在は「80歳の壁」という書籍がベストセラーになっています。和田さんは、灘校から東京大学医学部に進学されていますが、高2までは夢がなく漠然とした学校生活を送っていて成績も全くふるわなかったこと、そこから夢を見つけ映画制作に向けてお金を工面するために医師を目指したこと等を話していただきました。夢をもつことの大切さやその夢に近づくためにどうしたらよいかを考え実行することの大切さについて話していただきました。「夢には必ず実現する方法がある」という言葉が印象的でした。また、安珠さんは、中学生の時にスカウトされ、パリコレ等で活躍したモデルさんでしたが、21~22歳のころに写真家へと転身された方です。小学生の時に病気で死にかけたことをきっかけに、生きることについていろいろと考えたそうです。その経験がのちの「一瞬を映像として永遠に残す」写真家としての道につながったのかもしれません。東北大震災の時に撮った写真をスライドで見せていただき、たくましく生きることや夢をもつこと、人と人のつながりの大切さ等について話をしていただきました。大変気さくな方で、東京のお土産までいただきました。

お二人ともあっという間の40分間でしたが、本校生徒にとっては大変意義のある出張授業でした。お二人の著名人の方にお会いできて幸せです。ありがとうございました。