那珂川北中ホームページをリニューアルしてから、一番紹介が多かった昨年度の卒業生の柿元さん。
7月17日付の西日本新聞に紹介されています。
記事、全文をご紹介いたします。
活躍期待しています。がんばってください。
夏 きらめく(4)
金鷲旗・玉竜旗大会
九州育ち大旗目指す
毎年夏、会場のマリンメッセ福岡で高校剣士の熱戦を目に焼き付けてきた。福岡市出身の柿元にとってあこがれだった大会に、1年生大将として臨む。「玉竜旗は大将がいかに強いかが勝負」。初めての夏を前に、強い決意をにじませた。
父の泰徳さんは福岡大大濠1989年に、姉の朝陽さん(現日体大1年)は福岡第一で2015年に、それぞれ玉竜旗を制した。15年は中堅を務めた姉の姿をスタンドで観戦。「これまで家族の日本一の瞬間を見たことがなくて、本当にうれしかった」。同時に「自分も」と固く誓った。
福岡市の如水館で腕を磨き、那珂川北中3年の昨年は全国中学校大会の個人戦を制した。勝負どころで思い切って打ち込む面に、守谷の塚本浩一監督は引きつけられたという。「うまい選手はたくさんいるが、(相手の返し技を恐れない)捨てきった面を打つ勇気がある選手はなかなかいな」。19年には茨城国体が控えていることもあり、2年時から勧誘した。
柿元も「真っすぐ、前に攻める剣道が魅力的だった」と守屋の剣風を選んだ。入学後、関東大会本選では大将に抜擢された。団体戦は3位だったものの、個人戦で優勝した。得意の面に加えて、小手の精度も上げるなど技の幅も広げている。
守谷は全国総体で4度、全国選抜で1度優勝しており、春の魁星旗も3度制した。だが、玉竜旗は15年の3位が最高成績と唯一縁のない全国タイトルだ。チーム初の九州出身選手である柿元が加入したことで、塚本監督も「柿元のいる3年間でトライしてみたい」と頂点を見据える。
これまで、女子の優勝旗が関門海峡を越えたのはわずか2回。九州育ちの剣士を軸に、関東の強豪が3校目の偉業に挑む。(伊藤瀬里加)出身地福岡で開催される玉竜旗で優勝を目指す守谷の柿元
柿元冴月(かきもと・さつき)
2001年5月31日生まれの16歳。福岡市南区出身。4歳の時に同市の清龍会で剣道を始める。日佐小1年からは如水館に所属。福岡・那珂川北中2年のとき、全国中学校大会個人戦準優勝。3年時は優勝。得意技は飛び込み面。160センチ、58キロ。