9月のことになりますが、那珂川北中学校での修学旅行を前にした平和学習のことが9月10日付の毎日新聞地方版に掲載されました。(オンライン版にも掲載されています。)
記事にもあるように、昨年度末に、河野先生の指導の下に行われた朗読劇「母と子の写真集」に対して、女優の吉永小百合さんから色紙をいただきましたが、本年度の那珂川町の人権フェスタでは「母と子の写真集2」の朗読平和劇が披露されることになりました。

那珂川北中学校 平和朗読劇のことが新聞で紹介

命の大切さ考える機会に 那珂川北中が朗読劇「きけ海神のこえ」 知覧への修学旅行前に平和学習

 那珂川町立那珂川北中は8日、2年生の修学旅行を前に平和学習を実施した。特攻隊の真実を描いた朗読劇「きけ海神(わだつみ)のこえ」が学年集会で披露され、戦争の悲惨さや平和の尊さを考える機会にした。【勝野昭龍】
 修学旅行は15日に鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れる。下見した河野敏生教諭(53)は「祖国を守ろうとした特攻隊の方々が、死を前にどれほど苦しみ、悩み、生きたい気持ちと闘わねばならなかったかは見学だけでは伝わらない」と朗読劇を提案した。シナリオを作り、修学旅行の生活学習係約50人がキャスト、音響・映像制作、合唱を担当した。
 本番は、特攻隊の突撃の映像や隊員の写真などを映しながら6人が朗読した。「基地では特攻隊員の最後の叫びを聴くことができました。お母さーんと叫ぶ人……」▽「誰が喜んで行くもんかい。もうどれほど可哀そうやったかしれない」(「特攻の母」といわれた鳥浜トメさんが孫に語った言葉)−−。
 終了後、宇都宮流風(るか)さんらは「特攻隊についてほとんど知らなかった。突撃する時、お母さーんと叫ぶ人がいたのも初めて知った。命の大切さを学び、いじめも減らしていきたいと思った」などと語った。

皆んなで行動しましょう 吉永小百合さんから色紙

核兵器は地球上で

二度と使用されては

いけないものです

原爆で亡くなった方達の

無念の思いを受け止め

皆んなで行動しましょう

    ◇
原爆の詩の朗読を続ける俳優、吉永小百合さんから那珂川北中に送られたメッセージ入りの色紙が校長室の前に飾られている。
昨年から朗読劇に取り組む同中。今年3月の生徒総会で広島、長崎の原爆を取り上げた劇「母と子の写真集」を演じることになった時、学校が吉永さんにメッセージをくださいと生徒代表の手紙とシナリオを送った。色紙はその返事として吉永さんから春休みに届けられた。