2月11日付の朝日新聞に2月10日にミリカローデン那珂川・多目的ホールで行われた人権朗読劇のことが紹介されました。
朗読劇は後日、動画としてアップする予定です。
平和祈る劇 やっと上演
町中止から2カ月 教員らを前に
福岡県那珂川町の判断で昨年12月の人権イベントでの上演が中止された、町立中学校の生徒による朗読劇が10日、町内の教員らの研修会の場で上演された。劇は戦争の悲惨さを伝える内容で、原爆で亡くなった子どもの写真も映し出された。演じ終えた生徒たちは「戦争は絶対にしてはいけない」と平和への思いを新たにしていた。
劇は、町立那珂川北中学校の生徒による人権朗読劇「母と子の写真集」。同中の河野敏生教諭(52)が台本を担当し、生徒会執行部の1、2年生19人と教諭1人が参加した。戦争に関する写真をスクリーンに映し出して解説を加えていくもので、劇中、原爆で亡くなった子どもの写真などが含まれていたことから、町は昨年、「衝撃が大きい」などとして、町などが主催するイベントでの上演中止を決めた。
10日の上演は、町の教員や職員らで作る「町同和教育研究協議会」の研修会の一環。協議会の井上信一郎会長は「戦争は最大の人権侵害であり、劇は研修会で上演に値すると考えた」という。原爆で亡くなった子どもの写真を映し出した際には「当時にを生きた人々にとって逃げたくても逃げられない現実だったのです」との語りが添えられた。
演じ終えた1年生の佐野木雄大さん(13)は「罪のない人の命を奪うのが戦争。絶対に戦争をしてはならず、いつまでも『戦後』が続く社会がいい」。劇を見た同町の女性(48)は「生徒が戦争の悲惨さに向き合い、真剣に考えてきたことがひしひしと伝わった」と感想を語った。