「将来を展望させることの大切さ」 校長:古澤裕二

1月31日、3年生はいよいよ福岡地区私立一般入試を迎えます。また、1・2年生は学力診断テストが行われます。現在、1・2年生においては、生徒の学習意識を高めるために、冬課題テストの結果で上位の生徒を掲示する取組も行っています。この取組は、生徒会執行部と相談したうえで実施が決まった取組で、学校全体で学力向上に取り組んでいきた
いと思います。
さて、文部科学省の調査によると、高校生に入学動機を尋ねたところ、とりあえず「自分の学力に合っていたから」という理由が最も多いそうです。特に、普通科ではこの傾向が顕著に表れています。そのためでしょうか、毎年多くの高校生が中途退学しています(平成30年は48,594人)。退学理由を見てみると、最も多いのが「進路変更」35.3%(約1万7千人)で、「別の高校への入学希望」等です。次に多い理由が、「学校生活・学業不適応」34.2%(約1万6千人)で、「もともと高校生活に熱意がない」「授業に興味がわかない」等です。この2つの理由が全体の約7割を占めています。このことから、進路選択にあたっては、合否の可能性だけでなく、将来を展望させ、高校進学の目的意識をしっかりもたせることが重要であることがわかります。
那珂川北中学校 学校だより グラフ
また、保護者の中には、子どもに言っても勉強しないと悩んである方も少なくないと思います。勉強を頑張らせたいときも、将来を展望させることが一番の近道です。右のグラフは、縦軸に学習への意欲の程度を、横軸に発達段階を示していて、学習への意欲が高まる理由が発達段階によって変化するというものです。
このグラフを見ると、小学校低学年では「対人的理由」が一番高く、親や先生からほめられると学習への意欲がわきます。しかし、小学校中学年から高学年になると、「成績的理由」が一番高く、よい点をとることはよいことだという規範意識によって、学習への意欲がわくようになります。どの発達段階においても、2・3番手に位置しているのは「興味的理由」です。これは、学習への知的好奇心で、よく内発的動機付けと言われるものです。ところが、中学校になると、学習内容が難しくなり、良い点を取りたい、学習内容がおもしろいといった理由では、学習への意欲がわかなくなります。唯一、学習への意欲が高まるのは「希望的理由」、いわゆる将来の希望を達成するために今勉強を頑張らなければならない、という理由のみです。ということは、中学生になったら、直接的に「勉強しなさい」と言うよりも、「具体的な将来の目標をもたせる」ことのほうが有効だということなのです。
本校では、2年生で「職場体験」、3年生で「高校体験」を実施していますが、来年度から1年前倒しして実施します(よって移行期である現1年生は来年度両方を実施)。その
ほかにも、「著名人や高校の先生による出前授業」、「卒業生に学ぶ」等の啓発的な体験を充実させます。また、学級活動においても、3年間を見通した「系統的な進路学習」を行っていきます。
ご家庭におかれましても、お子さんに将来の目標を尋ねたり、逆に保護者ご自身のこれまでの生き方を話したりして、将来への意識向上を図っていただければ幸いです。

新入生保護者説明会

1月18日(土)に来年4月に本校へ入学する小学校6年生児童及び保護者対象に、新入生保護者説明会を開催しました。新年度も今のところ5クラスでのスタートとなる見込みです。
児童は部活動を見た後、入学にあたっての説明を受けました。
保護者は、「親講座」を行い、NPO法人「子どもとメディア」からインストラクターの黒田可奈子先生にお出でいただきました。演題は「ネット・スマホ社会と中学生活(おとなのできること)」でした。
中学校入学を機にスマートフォンを購入し子どもに持たせようと考えておられる保護者に対して、スマホの時間で何を失うのかということで学力・体力の低下、脳へのダメージ、コミュニケーション能力が考えられ、そして、インターネットの世界に足を踏み入れることによって様々な危険にさらされることの重要性などについて細かにお話いただきました。
本校においてはスマホの利用について「家庭の教育力アップ宣言」の取組、家庭での利用のルールづくりを推進しています。今後ともご協力いただきますようお願いいたします。親講座の後は、制服の採寸、ジャージのサイズ合わせ等を行いました。4月に元気な新入生が入学してくれることを職員一同楽しみにしているところです。

クリーン作戦打ち合わせ

1月16日(木)16:15から2月6日(木)に実施するクリーン作戦の打ち合わせを区長さん、地区委員さん、部伍長、執行部、部伍担当の先生、小学校の先生で行いました。打ち合わせの中では、今年から立ち上げた部伍長を中心に、区長さんや地区委員さんと細かいところまで話し合いました。この後、部伍会を開いて、部伍長から要項の説明や当日の役割分担を行います。
当日は、区長さんを始め、地域の保護者の助けを借り、中学2年生と小学5年生とで実施するので、中学生がリードし地域に貢献してもらいたいものです。

あいさつ運動

1月の15・16・17日の3日間、7:50から新生徒会と児童会による片縄・岩戸北小学校でのあいさつ運動を行いました。
最初は緊張していましたが、小学生が大きなあいさつをしてくれて、気持ちの良いあいさつ運動ができました。

お知らせ

2月5日の14:30 ~ 15:20 に授業参観を行います。

1年 教科 先生 場所 2年 場所
1組 英語 加峯 教室 親子進路学習会 体育館
2組 音楽 増山 教室
3組 数学 永利 教室
4組 社会 武田 教室

インフルエンザ対策

2年生を中心に10 名前後のインフルエンザ罹患者が出ています。これから猛威を振るいそうなので、増やさないためにも、人混みの中に行かないようにし、以下のインフルエンザ対策をお願いします。

  1. 免疫力を落とさない。
  2. 十分な休養とバランスのとれた栄養を摂取し、規則正しい生活をさせてください。また、ビタミンD で免疫力をアップさせてください。ビタミンD は、日光を浴びると体内でつくられます。冬場は60分、春夏秋は5~10分が目安です。鰯や鮭、秋刀魚、茸類にも含まれ摂取できます。

  3. こまめな水分補給をする。
  4. インフルエンザウイルス感染は、ウイルスが接触してから数十分以内に起こります。うがいよりも、こまめな水分摂取の方が簡単で効果があります。抗ウイルス作用のある紅茶を飲むと良いようです。

  5. マスク等の「咳エチケット」を徹底する。
  6. インフルエンザの主な感染経路は、手指等についたインフルエンザを除去するために有効な方法です。咳やくしゃみが出るときは、マスク着用かハンカチやテッシュで口や鼻を覆うようにさせてください。

  7. 手洗い等をを徹底する。
  8. 流水・石けんによる手洗いは、手指についたインフルエンザウイルスを除去するために有効な方法です。特に、トイレ後、食事の前、外出後は20秒~30秒を目安に必ず手洗いをさせてください。アルコール製剤による手指衛生も効果があります。

  9. 適度な湿度を保持する。
  10. 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度を(50 ~60 %)を保つことが効果的です。

1・2・3月の主な行事

27(月) 代休(新入生説明会分)
31(金) 私立前期入試(3年)
学力診断テスト(1・2年)
2月1(土) Nスぺ講座
5(水) 授業参観(1年)・進路説明会(2年)
6(木) クリーン作戦(2年)
6(木)・7(金) 公立推薦入試
8(土) 私立後期入試
Nスぺ講座(1・2年)
13(木)・14(金) 第5回定期考査(全学年)
15(土) Nスぺ講座(1・2年)
16(日) 高専入試
19(水)・20(木)
21(金)
修学旅行(2年)
CS委員会
22(土) Nスぺ講座(1・2年)
29(土) Nスぺ講座(1・2年)
3月7(土) Nスぺ講座(1・2年)
10(火) 公立高校入試
11(水) 個性重視試験
12(木) 終了式(3年)
13(金) 第16回卒業証書授与式
14(土) Nスぺ講座(1・2年)
17(火) 1年クラスマッチ
18(水) 2年クラスマッチ
21(土) Nスぺ講座(1・2年)
24(火) 終了式(1・2年)
28(土) Nスぺ講座(1・2年)