「規律の回復」 校長:古澤裕二

先日の体育祭においては、多くの保護者・地域の皆様にご参観いただきありがとうございました。生徒の感想には、「きつかったけど達成感を味わうことができた」という感想が多く見受けられ、一生懸命に取り組んでくれたことをうれしく思います。
さて、最近の教育ニュースを見ていると、細かすぎる校則を「ブラック校則」と呼び、批判的に取り上げている記事をよく見かけます。また、少し前は、校則がない東京都
内の中学校についての記事が掲載されていました。
結論から言うと、昔から学校は「小さな社会」と言われ、社会にルールやマナーがあるように、学校にもルールやマナーが必要です。その核となるものが「校則」です。よって、これまで「校則」を巡る裁判においても、「校則」自体を否定した判決はありません。特に、学校では、未成熟な子供たちが集団生活しているわけですから、問題も多々起こりがちです。そのため、ルールやマナーが細かくなる傾向があることは否めません。しかし、学校は、ルールやマナーを守る生徒が評価される「正義がまかり通る学校」であることが何より大切です。
過去にも細かすぎる「校則」が批判され、「校則不要論」が唱えられましたが、その5~6年後に成人式が荒れ始めました。平成11年には、仙台市の成人式に出席した考古学者吉村作治氏による「これは新成人ではなく、新生児のお祝いだ。」という言葉が有名になりました。学校という「小さな社会」が校則問題で揺らぐと、数年後に実社会も乱れるという典型的な例だと思います。ただし、「校則」の具体的な中身については、社会通念に照らして合理性があるか、生徒の実態に合致しているかなど、時代の変化に伴って見直す作業が必要だと考えます。
また、学校におけるルールやマナーの必要性は、学校の秩序を保つためだけではありません。生徒に当たり前のルールやマナーを守る規範意識を育ててあげないと、高校へ進学したり社会に出たりした時に困るのは生徒自身ということになります。
現在本校における課題は、まさに今述べているルールやマナーの徹底です。下のグラフは、昨年度3年生を対象にした全国学力・学習状況調査の結果です。「学校の規律を守っていますか」という質問項目で、全国や福岡県平均よりも低い結果が出ています。実際に、昨年度は授業中の居眠りや不規則発言、立ち歩き、反抗的な態度等が見られたようですが、これを改善しなければその先にある「学力向上」や「進路実現」などはとても望めません。そこで、現在、ルールやマナーの徹底を目指し、規律の回復に努めているところです。また、校則については、生徒会執行部との協議の場をもって、校則の見直しをはじめ違反した際のペナルティの内容についても検討していきたいと
思います。今回の体育祭を通して学んだ規律の大切さを、是非今後の学校生活にも生かし、「誇りがもてる那北中」に変えていってほしいと願っています。
那珂川北中学校 学校だより

5月19日 第16回体育祭

今年の体育祭のスローガンは、「飛翔魂焼~新時代に羽ばたき、487の熱き魂を燃やせ」。のように令和の始まりを、487人全員で一生懸命に羽ばたいていました。閉会式では、全員で肩を組み精一杯校歌を歌って、健闘をたたえ合っていました。
那珂川北中学校 体育祭バックボード
日程が短くてぎりぎりになりましたが、すばらしいブロックのバックボードが完成しました。
那珂川北中学校 体育祭ブロックアピール

生徒の感想から

・体育祭では、リーダーとして活動しました。決してリーダーは簡単ではありませんでした。すごくぶつかりあったことがありました。でもやっぱり仲間が支え合って、最後には最高な体育祭になりました。本当に良い経験になりました。

・私は、この体育祭で仲間の大切さや全力で取り組むこと、何事も楽しむこと、忘れ物をしないこと、時間を守ることなどたくさんのことを学びました。特に、学ぶことが多かったのが係の仕事です。1・2年の後輩たちに指示を出すとき、どのように指示を出せばちゃんと伝わるのか。人とのコミュニケーションの取り方、リーダーの意見をしっかり受け止めて、自分の意見をしっかりもって、さらに良いもの創っていこうという考え方を学びました。

保護者の皆様や地域の方々からは、生徒に対して温かく、大きな声援をたくさん頂戴しました。那珂川音頭では、婦人会の皆様に大変お世話になりました。
PTA の皆様方には、体育会の成功の裏側をしっかりと支えていただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
体育祭の保護者アンケートと感想です。

【4とても 3だいたい 2あまり 1ぜんぜん】(4段階評価)

評価項目 1年 2年 3年
体育祭の成功に向けて、生徒たちのやる気を感じましたか? 3.73 3.67 3.73
体育祭の競技や演技、応援等、生徒たちは一生懸命取り組んでいましたか? 3.83 3.83 3.83
体育祭終了後、生徒たちは達成感を味わっていましたか? 3.69 3.71 3.75
体育祭を参観して、保護者は感動しましたか? 3.53 3.63 3.71

1年生の保護者感想

○初めての中学での体育祭、なれないながらも短い練習期間でよく頑張ったと思います。小学生のときとは違う成長した姿を見ることができました。

○初めての運動会だったのでどんな感じなのか楽しみにしていました。自分の子どももですが、ダンスは楽しそうに、真剣な競技は真剣に頑張っていて感動しました。また来年も楽しみです。

2年生の保護者感想

○ GW の10連休もあり、子どもたちの練習時間がとても短く大変苦労したと思います。でも家でダンスの練習をしたり、本人の頑張っている姿を見たりすることができました。私たちの時代とは違って、組体操や騎馬戦のような見応えのある競技ができなくなっているのが残念ですが短い時間の中で、子どもたちも頑張っていたと思います。

○3年生の先輩方が引っ張っている姿に後輩の2年生、1年生がついていっている感じがしてほほえましかったです。

3年生の保護者感想

○今までで一番子どもたちの声がよく出ていたように感じました。また、一つ一つの行動も機敏に動いていたと思います。先生方も前日の準備本当にありがとうございました。
とても楽しく過ごせました。

○子どもたちの一生懸命頑張っている姿に、とても感動しました。本番に至るまでの大変さも聞いていたので、当日みんなの笑顔が見られて良かったです。

4月22日 標準学力分析検査の結果について

4月12日に実施しました標準学力分析検査の各学年の結果をお知らせします。福岡県の平均値が50です。

国語 数学 社会 理科 英語 合計
第1学年 53 52 53 52 53
第2学年 52 53 51 52 53 53
第3学年 51 50 50 49 51 50

全学年で県の平均を超えていますが、大切なのは、返却された個人の結果から自分の課題をしっかりとつかみとることです。課題の改善に向けて計画的に学習を行っていきましょう。
まず最初に行うことは、授業に臨む姿勢を見直すことです。次に、授業に集中できる体勢で、学習内容を確実に理解していくことです。そのためには、反復学習を行いましょう。

4月19日 避難訓練

調理室から火災が発生した想定で避難訓練を実施しました。
避難する生徒の状況は、昨年度と比べ、非常によくなっていました。昨年度末6分かかっていた避難時間が今年は4 分間と短くなり、避難態度も「押さない」「走らない」「しゃべらない」を意識し、整然と行動することができました。その事を見られていた消防署の方もすばらしいと褒められていました。
その後消火器の使い方(ピノキオ)を習いました。

1 ピンを抜き
2 ノズルをかまえる
3 キを落ち着けて
4 オす(レバー)

生徒もしっかりと消すことができました。
いざという時のために消火器の正しい使い方を身につけておきましょう。

6月の主な行事

3日(月) 教育実習開始~6/21まで
4日(火) 体力テスト2年 暴力団排除教育
5日(水) 体力テスト1年 耳鼻科検診①
6日(木) 体力テスト3年 耳鼻科検診②
7日(金) ウェルカム区長会 選手激励会
10日(月) 進路説明会 3年
12日(水) 歯科検診 1年 2年前半
13日(木) 歯科検診 2年後半 3年
14日(金) デートDV防止講師派遣事業
17日(月) ウェルカム民生委員
18日(火) 県学力調査 2年(国数)
19日(水) 教育相談①~27日
20日(木) 第2回定期考査
21日(金) 第2回定期考査
22日(土) 中体連(卓球・サッカー・野球・テニス・ソフト)
23日(日) 中体連(卓球・サッカー・野球・テニス・ソフト)
24日(月) 教育相談②
25日(火) 教育相談③ クリーン作戦 3年
26日(水) 教育相談④
27日(木) 教育相談⑤ 拡大CS委員会
29日(土) 中体連(卓球・サッカー・野球・バレー・バスケ・ソフト)
30日(日) 中体連(卓球・サッカー・野球・バレー・バスケ・ソフト)

那珂川北中学校 学校だより