「運動のすすめ」校長 平野 善浩

11月になり急に気温も下がり、マラソンに最適な季節になりました。生徒達は12月9日(土)に行われる北風走大会へむけて、一生懸命走っています。北風走大会までは「体力づくり強化月間」です。この期間で、体力増強をはかって健康な体つくりをしてほしいと考えています。

今年度の毎日カップ「中学校体力つくり」コンテストの結果が分かりました。本校は、「日本中学校体育連盟賞」を受賞しました。昨年に続くすばらしい賞です。昨年は「毎日新聞社賞」で、全国2位でした。「日本中学校体育連盟賞」は全国3位にあたる賞です。4千数百校の応募中学校の中で、全国3位ということはとてもすごいことです。現地審査では、毎日の晴動雨読における全校生徒の活動の様子や、右のグラフからも分かるように、2,3年生の体力の大きな伸びが評価されました。また現地視察の際、全校生徒がしっかりとランニングや、補強運動に取り組んでいる姿や、授業参観の対象となっていた3年男子の皆さんが、きつい補強運動やマット運動を一生懸命にやっていたことも高評価につながりました。これまで、全国1位である「文部科学大臣賞」の受賞校を見てみると、2回~3回の受賞の後に全国1位を獲得しています。学校の体力づくりの継続的な取組も重要視されるようです。これから、1年生、2年生がしっかりと継続して体力つくりに取り組み結果を残せば、本校も、来年もしくは再来年には全国1位である、文部科学大臣賞を取ることができるということです。これからも、全国1位を目指して教師、生徒共に頑張っていきたいと思います。

運動の効用はこれまでも述べてきたように、人の体にたくさんの良いことをもたらします。(以下、ハーバード大学ジョン・J・レイティ教授の言葉)「運動は体だけでなく、「脳」にも良い作用をもたらします。運動によって、私達の脳細胞が活性化され、成長します。その結果、脳はより多くの新しい情報を取り入れることができます。記憶に係わる海馬の容量が増え、脳を統括している前頭葉も成長します。脳の成長は筋肉の成長と同様と考えていいと思います。脳は運動で酷使することでより強くなるのです。

運動が苦手な生徒もいるでしょうが、運動する習慣を付けることは一生の財産になります。

話はかわって、「北風走大会」も近いのでマラソンのことを書きます。私は1年に1レースはフルマラソン(42.195km)に挑戦しています。マラソンに出場するには、出場料を大体1万円以上は支払わなければいけません。例えば、福岡マラソン16000円 那覇マラソン10000円です。走らない人から、「なんでお金払ってまできつい思いをするのだ?」と言われます。しかしよく考えてください。ただきつい思いをするだけだと誰もマラソンなんか出場しません。お金を払うだけの何かが得られるから、みんなたくさん応募するのです。(東京マラソンの一番すごいときはなんと倍率は10倍以上でした。)いったい何が得られるのか・・・。私の場合、それは強烈な「達成感」です。

フルマラソン(学校の1.5kmのコースを30周弱)は自分との長い戦いです。ちなみに私は4時間以上かかります。最初の10kmは周りの景色を見ながら鼻歌を歌っています。20kmあたりから徐々に足が疲れてきます。ここからが地獄の始まりです。25kmを過ぎたらだんだん足が動かなくなり、同じペースを維持できなくなります。そして徐々にひたすら走っている自分がいやになり、「なんでこんなきついことやってんだろう。でなきゃよかった・・」と後悔が始まります。30km過ぎたら普通の生活では味わえない肉体的苦痛が襲ってきます。そしてどんどん自分の弱い心が「やめてしまえー、あきらめろー」と誘惑してきます。それに負けず、耐えに耐えてひたすらゴールを目指します。(30kmを過ぎて良いことは、味覚がとても鋭くなること。なんでもおいしい。特にコーラはうますぎて涙がでます)あと1km地点になると、急に元気が出てきます。後は気合いです。ラスト100mからロッキーのエンディングテーマが頭に流れ、まるで映画の主人公のごとくゴール。完走メダルをもらい、倒れ込み横になった瞬間むちゃくちゃな達成感に包まれます。きっとこのとき私の頭の中には快感物質のドーパミンの大放出状態だと思います。このゴール後の強烈な「達成感」があるから、何度もフルマラソンに挑戦してしまうのだと思います。乗り越えるものが大きければ大きいほど、得られるものは大きいと思います。「一生に一度くらいはマラソン挑戦してみたいな」と思う生徒は18歳以上になってチャレンジしてみてください。すごい世界が体験できますよ。

フルマラソンとはいかないまでも、北風走大会の距離だけでも大丈夫。十分「達成感」は味わえます。友達とタイムを競い合うのも良いですが、一番大事なことは、目標タイムをクリアすることです。全力を出して昨日の自分に勝つことで「達成感」を味わうことができます。北風走大会で「きつさ」を乗り越え、より多くの生徒が「達成感」を味わってほしいと思います。保護者のみなさんも、生徒達が頑張る姿を是非見に来ていただき、声援をいただけたら幸いです。

「毎日カップ」体力つくりコンテスト現地視察

11月8日(水)に「毎日カップ」体力つくりコンテスト(第3次審査)の現地視察のため、日本中学校体育連盟専務理事「大河原嘉朗」様、毎日新聞社編集委員「澤圭一郎」様が来校されました。

晴動雨読の取組をご覧いただいたあと、1時間目の3年4・5組男子の保健体育科の授業を視察されました。「毎日継続してこの取り組みをしていることがすばらしい」、「体力向上に関する様々な取り組みの成果が、学力面などでも学校の成果として出ている」と評価していただきました。11月25日(土)には、今年度の結果が発表され、今年度は、『日本中学校体育連盟賞』を受賞することができました。これは、四千数百校の応募のなか全国3位にあたります。3年生を中心に、子ども達も毎日体力づくり向上に努力していることが、今年度も高く評価されました。

 

 

 

 

11月学力診断テストの結果

1年生(グラフ中緑◆)は、9月の夏休み課題テストでの合計偏差値は「53」でした今回は「54」と1ポイント上昇しました。特に数学科は前回の「52」から「55」へ、英語科は前回の「50」から「53」へとそれぞれ3ポイントアップしました。2年生(グラフ中青▲)は、前回の合計偏差値は「54」でした。今回は「55」と1年生同様1ポイント上昇しました。社会科は前回「51」から「54」へ3ポイントアップしています。3年生(グラフ赤●)は、前回の「53」から「52」となり、1ポイント落ちてしまいました。3年生は一生懸命勉強していると思いますが、さらに他校の生徒も本気になって勉強し始めた結果、相対的に偏差値も下がってきたと考えられます。

1,2年生の成績が伸びた教科の要因として、何度もテストを行っていたことが共通しています。沢山の問題を解いて、身につけた知識や技能を「アウトプット」することがテスト前には大事になります。3年生のこの時期に伸びている生徒の多くは、この時期から私立高校や公立高校の入試問題又はそれに類する問題を多く解いて、本番へ向けてテストで「アウトプット」する勉強方法をしている生徒が多いようです。

3年生にとってはこれからが正念場です。受験校が決まったら、しっかりとアウトプットする勉強にも取り組んでいきましょう。

 

 

 

地域清掃活動

11月11日(土)の午前中に、全校生徒が各地域に出向いて、ボランティア活動を行いました。生徒たちは、道路清掃や、公民館、公園の清掃等の活動を行いました。活動中には、地域の方から声をかけられる場面が見られました。清掃後には、全ての場所で見ちがえるように綺麗になり、お手伝いいただいた地域の役員さんも感心されていました。生徒は、地域の方からたくさんの感謝の言葉をもらうことができ、とてもうれしかったようです。区長様をはじめとする地域の方々、地域に貢献する機会を与えていただきありがとうございました。

 

 

 

 

そよかぜフェスタ

11月11日(土)午後からそよかぜフェスタを開催しました。今年度はコロナ禍の制限がなくなり、地域の方々もフェスタにお招きしての開催となりました。多くの部活動や小学校PTAの保護者の皆さんによる食品ブースの出店もあり、とても楽しそうに食事をする姿が見受けられました。また、今年度も様々なゲームコーナーやステージ発表が準備され、ステージ上ではカラオケやダンス、武道の演舞などが行われ、大いに盛り上がっていました。本校PTA役員の皆様、ご協力いただいた小学校PTAの保護者の皆様、そして出店いただいた各部活動の保護者の皆さん、本当にありがとうございました。