「ネット依存にならないために」

校長 平野 善浩

 筑紫地区の中体連大会も終盤をむかえ、引退する3年生も出てきました。数種目の中体連大会を見に行きましたが、生徒たちの全力を尽くす姿はとても感動的でした。試合に負けて、引退が決まる瞬間に立ち会うと、なんとも言えない気持ちになります。これまで、生徒を支えていただいた保護者の皆さんにも感謝いたします。引退した生徒は、部活動で培った力を生かして、進路実現に向けて勉強を頑張ってほしいと思います。

さて、先日各学年で「ネット依存」に関する調査を行いました。2年前に「子どもがネット依存になって止めようとすると暴れるので大変だ・・」との相談を受けてから実施し始めました。調査の内容は、神奈川県の久里浜医療センターが利用している「インターネット依存度テスト」を参考にしたものです。質問は、「インターネットをする時間を減らそうとしても、できないことがありますか?」などの質問が20問あり、その結果を点数化します。(100点満点)点数が高いほど、依存の度合いが強いことになります。40点~69点は「問題ユーザー」(インターネットによる問題あり、インターネットが自分の生活にあたえている影響について、よく考える必要あり)。70点以上は「治療を要するユーザー」(インターネットが生活に重大な問題をもたらしている。すぐに治療の必要あり)となります。どの学年も「問題ユーザー」の多さが気にかかります。特に、2年生の多さは心配です。また、2年生は昨年度と比べると「問題ユーザー」は減少しているものの、「治療を要するユーザー」が2名から7名と増加しています。1年生もこの段階で50名以上(なんと約3名に1名が「問題ユーザー」)です。尚、調査結果で「治療を要するユーザー」生徒の保護者の方には、担任から注意喚起をさせていただきました。

ネット依存は、インターネットとゲーム依存、その両方の要素を併せ持つインターネットゲーム依存のことを指します。ネット依存はコカインや大麻、覚醒剤、ヘロインなどの麻薬中毒と同じように、大脳の神経ネットワークそのものの変質や脳の萎縮が起こるとされています。その症状は「他人の気持ちへの無関心」「うつ状態」「情緒不安定」「注意力の低下」「処理速度の低下」などの症状として表れます。特に脳の発達途上である子どもには悪影響を及ぼします。

主に子どもがネットを利用するのは、自分が持っているスマートホン(以下スマホ)からだと考えられます。「スマホ等の使用時間が長くなる」と「学力が下がる」の間には明らかな因果関係があることが様々なデータから明らかになっています。お子さまが勉強しているときに机の上にスマホを置いた状態で勉強していませんか?LINE等のインスタントメッセージについては、通知音が鳴ると、その時点で勉強に対する集中力が途切れます。特に、インスタントメッセージの利用時間が長い子どもたちほど、明らかに学力が低くなっているデータもあります。

「スマホ等のICT機器」が絶対にダメとは考えていません。スマホは確かに便利なものであり、これからの時代はそれらの機器とうまくつきあっていくスキルも重要です。ですが、スマホを買い与えて、あとは子どもに任せっぱなしでは、子ども達の成長に悪影響をおよぼす可能性が高くなります。子どもが自制心をもってスマホ等、ネット環境を適切に活用できるように導いていくことも、私たち大人の責任だと考えています。とは言っても、子どもたちには親や教師が頭ごなしに、「スマホをやめろ!」といっても反発を招くだけです。子どもたちが、自らを律し、自分を管理できる強い心を育てていくことが大切です。子ども自身にスマホを利用するルールを考えさせても良いと思います(利用時間、学習時の取り扱い等)。本校では、試験前に生徒会の取組で「ノーメディアデー」を行っています。そのような機会を利用し、スマホ等のネット環境を適切に自己管理できるようにすることが大事だと考えています。

お子さんにネット依存の兆候がある場合や、スマホの利用状況などで、気になることがあれば、学級担任や学年主任に相談していただければ、専門家へとつなげることができますので、お気軽にご相談ください。

※参考引用文献:

「インターネット・ゲーム依存症」著者 岡田尊司 文春新書「スマホはどこまで脳を壊すか」著者 榊 浩平 朝日新書

 

エクササイズ教室を行いました!


6月21日(水)に各学年の合同体育として、エクササイズ教室が行われました。この授業ではプロのインストラクターの先生方をお招きし、35分間のエクササイズに取り組みました。エクササイズの内容は、ランニングやジャンプなどのアスレチックエクササイズと、腕立て伏せやスクワットなどの筋力強化運動を組み合わせたもので、心肺機能やスタミナ、敏捷性の向上に特化した、運動を楽しみながら取り組むことができるワークアウトです。生徒達は汗をかきながらも、笑顔で取り組んでいました。インストラクターの先生方からは、「動きをすぐにマスターする。正直こんなに動けるとは考えていなかった。」「あきらめずについてこようとするところがすばらしい。足が止まっている生徒がいなかった。」など、生徒の取り組む姿をとても感心されていました。本校では、運動の効果的な活用をはかりながら、今後も生徒の体力向上だけでなく、脳力アップも図る取り組みを行っていきたいと思います。

第20回体育会の開催

【陸上】・岸本華夢 (3年女子800M第6位)・黒木蒼真 (男子走高跳第2位)・野本純史 (男子三段跳第3位,走幅跳第7位)・矢永翔蒼 (1年男子100M第6位)・金子心春 (女子砲丸投11位)・坂本 武 (2年男子1500M第12位)・近森 彩 (女子砲丸投14位)・今村 結 (女子走高跳第6位)・山下真叶,矢永翔蒼,林将太郎,花田悠貴,森 堅晟(男子低学年4×100Mリレー第7位)    ※全9種目筑前大会出場

【野球】※那珂川中と合同チーム・トーナメント 1回戦 ●那北3-5大利 ・敗者復活戦  1回戦 ○那北2-1筑山        2回戦 ●那北1-3春日西 ※ 敗退

【サッカー】・リーグ戦 △那北0-0大宰府東  那北0-4筑紫野  ※ 敗退

【男子テニス】<団体>・リーグ戦 ○那北3-0春日東 ○那北3-0筑紫野南 ・トーナメント ●那北1-2春日南 ・順位戦 ○那北2-0平野   那北1-2筑山  ※筑紫区第6位(筑前大会出場)<個人>・田中快,森田壮馬ペア 7位(筑前大会出場)

【女子テニス】<団体>・リーグ戦   ○那北3-0大野 ○那北3-0那珂川南 ・トーナメント ○那北2-1天拝     準決勝  ●那北1-2春日西3位決定戦  ○那北2-1大野東 ※筑紫区第3位(筑前大会出場)

<個人>・全ペア敗退

【男子卓球】<団体>・リーグ戦   ●那北0-3平野  那珂川北0-3春日東  ※ 敗退

【女子卓球】※那珂川中と合同チーム<団体>・リーグ戦   ●那北2-3二日市 那北1-3大野東 那北1-3春日南  ※ 敗退

 【男子バスケット】・予選リーグ  ○那北92-39御陵 ○那北60-43那南・トーナメント ○那北63-58筑紫野南

【女子バスケット】・予選リーグ  ●那北54-55春日西 ○那北66-20春日北・トーナメント ○那北58-41天拝

 

【男子バレー】・リーグ戦 ●那北0-2学業院 ●那北0-2御陵・トーナメント 1回戦 ●那北1-2二日市 ※敗退

【女子バレー】・リーグ戦 ●那北0-2平野 ●那北0-2春日東 ※敗退

 

「なきた塾」が始まりました!


2,3年生の総合的な学習の時間において、大人参加型授業「なきた塾」を開催しております。なきた塾は、地域の方々や保護者の方々にゲストティーチャーや受講生として参加していただき、生徒と一緒に学び活動することで、つながりを深めるとともに目的を共有して活動を進める中でそれぞれのよさや頑張りを認め合い、高め合って達成感を味わうことを目的としています。今年度は19講座が開設され、6月8日(木)からスタートしました。保護者の皆様もぜひご参加ください。(参加を希望される場合は、中学校までご連絡下さい。)