人間力を身に付けた、地域を担う生徒の育成

北中の目指す復興支援

生徒会の呼びかけ

那珂川北中学校・生徒会からのお願い本年四月、熊本地震が起こりました。那珂川北中学校では復興支援のために、最初に生徒会が行動を起こしました。その時期がちょうどPTA総会に近かったこともあり、PTA総会の冒頭に保護者の方へ協力をお願いしました。
奇しくも本年度のPTA会長は熊本出身。またPTA会長ご夫妻のご両親も共に熊本在住であり、被災者でもありました。同じような境遇を抱えている方が他にも何人もおられることが分かりました。会長が卒業した学校を訪問してみたところ、大きなダメージを受けていました。その中学校が熊本市立錦ケ丘中学校ということです。

PTAとしての動き

PTA会長としては、目に見える復興支援として何かできないかと模索していました。
そして復興支援をきっかけに、錦ケ丘中学校と交流ができないか、また相手が見える復興支援ができないかと考えました。

そこでPTA本部役員の発案により、グッズ販売を行い、その利益を義援金にしてはどうかというアイディアが出されました。またちょうどその頃、くまモンのロゴを復興支援のために使ってもいいということが報道されたこともあり、くまモングッズであれば、利用していただく人が多いのではないかということから、まずは利用団体の申請を行うことになり、手続きが始まりました。同時にどのようなグッズがいいかの意見が出され、手始めにTシャツ、エコバッグからスタートしようということでデザインを考えました。

mark_for_reconstruction当初、生徒会の呼びかけで美術部に作成していただいたくまモンのイラストを使おうということだったのですが、加工したデザインのものは売ることができないということがわかりました。
再度デザインを考えていたところ、新たなデザインが出されたという報道がありました。またこのデザインを利用してのグッズ販売には条件がついていました。その条件とは、グッズを作る業者が熊本県内の業者であること、というものでした。
那珂川北中学校、復興支援グッズ販売
PTA本部としては、かえってこちらの方が熊本のためになるのではないかということから、新しく使えるようになったばかりの くまモンデザインを利用したグッズに、デザインを変更。その後、これらデザインが了承され、グッズ販売が始まりました。

グッズ販売について

goodsprネットでのグッズ販売も始まりました。那珂川北中学校のホームページは現在、那珂川北中学校コミュニティスクールの外郭団体である北中ブロックIT推進委員会が行なっており、ネット販売はこのIT推進委員会による技術提供によって実現しました。

また、グッズの製作に熊本県の業者を使うということは、仕入れにかかる費用として熊本の業者に使うお金も、熊本県に還元されるということになります。そしてグッズ販売で得た利益は義援金として寄付できる。
つまり、グッズ販売は義援金集めだけではなく、経済支援にもつながる。全額が熊本の支援につながるということです。

同時に、その義援金を直接手渡しできる、つまり顔の見える支援、交流として、錦ケ丘中学校の存在があるということになります。

私たちの復興支援は、多くの人の想い繋がり、生徒会、PTA、学校、地域というたぐいまれな歯車がかみ合わさったものです。

那珂川北中学校は、多くの人と人とのふれあいを元に復興を支援する力が集まり、また支援を受ける方々と実際にふれあいができるような復興支援を目指しています。

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