人間力を身に付けた、地域を担う生徒の育成

令和6年度 CS運営協議会委員研修会(6月13日) 報告書

令和6年6月16日
那珂川北中学校PTA
会長  明星 孝一

CS運営協議会委員研修会の報告

 6月13日に那珂川市教育委員会主催により中央公民館で開催された研修会について報告します。講師は那珂川市のコミュニティ・スクール立ち上げにも関わられた福岡教育大学 教授の伊藤克治先生です。印象に残った内容をまとめます。

(1)災害発生時には中学生が地域の力になる

 高校は地域外にあるため高校生は地元にいないことが多いが、中学生は地域にいるため災害時に地域の力になる。東日本大震災では中学生が小学生や幼稚園児を避難誘導して助けた。福間では行政主導で防災士が中学校に行き防災教育をしている。

(2)ウェルビーイング

 最近はいろんな場所でウェルビーイングがキーワードになっていて、今回も「ウェルビーイングな学校」など、何度もウェルビーイングという言葉が出てきた。

 ウェルビーイングとはWHO設立時に提唱されたもので、「 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(Well-being)にあることをいいます。」(日本WHO協会:訳)

(3)褒められる経験

 やんちゃな子が多い中学校で、毎日地域から苦情が来て、子どもたちはいつも先生に怒られていた。

 幼中・小中連携のボランティアを導入し、中学生が子どもたちに勉強を教えたり、遊びを教えたり、読み聞かせをすることで、お手本として振る舞う意識の向上がみられ、褒められる経験や、人の役に立つ経験から自己肯定感の向上がみられた。中学生には上から目線より下から目線が良かった。

 子どもたちは地域からも褒められるようになり、地域の担い手として期待されることで地域への愛着心が向上し、更に学力も上がった。

(4)マンネリ化

 課題を解決するための取り組みを長年行い、課題が解決されると、その頃には人材も入れ替わっていて、何のために活動を行っているのか、必要な活動なのか分からない人が増えてくる。

 定期的に目標を見直し、活動をアップデートしていくことが必要。

(5)子どもが参加する学校運営協議会

 春日西中や福間小学校では学校運営協議会に子どもが参加している。子どもの意見を聞いたり、大人が自分たちのために真剣に会議をしている様子を見ることで意識の変化があった。

TEL 092-953-7887

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