「英語教育の充実」

校長 古澤 裕二

3年生は、Nスペが始まるとともに、土・日も登校して学習スペースで勉強する生徒の姿が見られるようになりました。進学先の決定は10月・11月に行われる学力診断テストの結果にもとづいて判断されます。3年生の皆さんは、受験に向けていち早く取りかかることが大切です。
さて、9月12日(土)を全校生徒の登校日とし、イングリッシュ・イベントを開催します。本来、このイベントを授業参観として保護者・地域の皆さんに公開する計画でしたが、新型コロナウイルス第2波による感染拡大により、残念ですが断念しました。当日は、授業参観なしで、イベントと2年生修学旅行説明会のみを行います。イベントの内容は、近隣自治体のALT約40数名を招いて、本校生徒と英語を使って交流させようというものです。本校は、昨年度から学力向上を掲げて取り組んでいますが、特に英語教育に力を入れています。そのため、2・3年生の英語科授業においては、ユニットごとに一通り学習していくやり方ではなく、教科書を5回繰り返す「5ラウンド制」というやり方を行っています。
従来の英語科の授業では、ユニットごとに「音」「意味」「綴り」「文法」などをすべて同時に学習させるため、生徒の負担が大きいという指摘があります。特に、生徒が英語嫌いになる主な要因は、「文法」の習得にあります。この従来のやり方は、「ユニットごとに、様々な学習内容を正確に組み立てながら、教科書を一通り学習していく」というものです。一方、「5ラウンド制」は、「ユニットを越えて、1回に学ぶ学習内容を焦点化し、教科書を5回繰り返しながら、徐々に正確な英語に近づけていく」というものです(表参照)。また、5回繰り返すことによって「習うよりも慣れる」ことが重視されるため、余計な「文法」説明に時間を割きません。このやり方を横浜市立の中高一貫校が実践していますが、その学校の3年生は85%以上が英検準2級をもっているというから驚きです。現在横浜市を除いては、埼玉県熊谷市などの一部でしか導入されていません。これまで多くの国民が英語教育を受けてきたにもかかわらず、ほとんど使うことができないという現状を考えると、新たな授業方法にチャレンジする価値は十分にあると思います。本校では、そのほかにも朝読書の時間に「英語の多読」を行ったり、昨年度は英検合格を目指した「英検コース」を夏休みに開設したりしました。
今年度、文科省は大学入試改革を行います。注目すべきは「英語」で、「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の4技能が問われます。そのため、TOEFLや英検のような民間試験を国が認定し、その成績を大学の合否判定に使えるようにするという方針です。民間試験の活用については、受験料がかかるので、不公平が生じないかという懸念もありました。昨年10月、この懸念に対して、文科大臣の「自分の身の丈に合わせて・・・」という発言が問題となり、現在民間試験の導入は延期となっています。しかし、今後の方向性は何ら変わらないと思います。
現在、文科省は中学校の英語教育に関して、「中学3年生で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒の割合を50%以上にする」という目標を掲げています。2019年度の「英語教育実施状況調査」によると、中学3年生で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒の割合は44.0%で、毎年少しずつ目標に近づいています。昨年度からは、中学3年生の「全国学力・学習状況調査」において英語テストが実施されるようになりました。その際、「話すこと」に特化したテストも行われました。また、3年生対象に「英検IBA(英検の簡易版)」も全国的に行われるようになり、今年度本校は8月4日に実施しました。本校3年生の結果は、生徒の60.3(昨年度は34.4%)が3級相当以上という比較的よい結果でした(グラフ参照)。
今後も英語教育の充実に努めていきますが、10月2日には本校を受験会場にして「英検」が実施されます(先日申込書配付、9月2日締切)。昨年度は同じ時期に、74名もの生徒が英検を受験しています。今年も、多くの生徒が積極的に受験してくれることを期待しているところです。

「コロナウィルス対策と熱中症対策

お盆が明けて、8月17日から学校が再開しました。毎日35度の気温がつづいているなかでの学校生活です。暑さの中でもコロナ感染症拡大防止の対策で、写真のように教室窓を開けて換気をしながらの授業となります。気温のピークに達する昼頃になると冷房のききが悪くなり、教室の気温も30度を超えるようになります。空気を循環させるために、サーキュレーターを回したり、マスクは話すとき以外ははずしたりするなどの熱中症対策を行っています。(それでも教室は暑いですが)コロナ対策、と熱中症対策の二つを両立させながら、この暑い夏を乗り切っていきたいと思います。

「那珂川北中学校からのお知らせ」

  • 新型コロナウィルス感染拡大のため、10月に予定していました「文化発表会」と、11月に予定していました「そよかぜフェスタ」を中止します。
  • 新型コロナウィルス感染拡大に伴い、筑紫地区内の小・中学校においても、生徒や教員に陽性者が出て、休校措置をとる学校も出てきています。万一、本校において陽性者が出てきた場合、那珂川市においては、一律の措置は設けられていませんので、感染経路・濃厚接触者などを確認のうえ、保健所・市教委の指示に従って休校措置等の対応をしていきます。

「新部長の決意表明」

新部長も決まり、新体制での部活動が始まっています。新部長にこれからの部活動への意気込みを語ってもらいました。

【剣道部】 部長 重松 怜奈

私たち剣道部は日頃から、挨拶や礼儀作法を意識しながら勉強や部活に取り組んでいます。剣道は他の部活と比べ人数は少ないですが、一人一人が意識を高くもって活動していきたいと思います。そして生活面では一生懸命掃除をし、小さなことに全力で取り組めるようにしていきたいです。

【ソフトボール部】 部長 酒見 梨花

私たちソフトボール部は、新人戦で決勝パートに行くことを目標に、日々の練習に取り組んでいます。私は、みんなをまとめたり、ダラダラとした練習にならないようにしたり、メリハリをつけて行動するようにしています。どんな困難にも立ち向かえるように、日々の練習を部員全員で頑張っていきたいです。

【女子バスケットボール部】 部長 小泉 咲結

部員一人一人が強い意志をもった団結力のあるチームにしていきたいです。そのために、まずは私がキャプテンとして小さなことをおろそかにせず、誰よりもがむしゃらに頑張っていきたいと思います。そして、今年の目標である筑前大会出場に向けてチームで協力し、一つ一つの練習を全力で頑張ります。

【男子バスケットボール部】 部長 丸山 淳

何ごとにも率先して行動し、バスケットだけでなく、挨拶やマナーなど、しっかりとできるような部活を目指します。練習では大きな声を出し、きびきびと動いて、無駄な時間がないような練習をしていきます。

【男子バレーボール部】 部長 伊藤 颯良

僕たちのチームは、6人と少ないですが、お互いが助け合い協力しながら上位入賞を目指して練習に励んでいます。私は、一球一球真剣に練習し、チームの弱点を克服し、一人一人が長所をのばしていける部活動にしていきたいと思います。

【男子ソフトテニス部】 部長 田中 郁大

チーム全員で勝つ喜びと達成感を分かち合える部活動を目指します。

  1. チーム全員で厳しい練習に励む。
  2. 声かけとアドバイスをしっかり行う。
  3. あきらめずにボールを追いかける。

【女子ソフトテニス部】 部長 只隈 橙子

私がこれから目指していく部活動の姿は、何事にも全力で取り組み、礼儀やマナー挨拶を徹底していく部活動です。今はメリハリがついておらず挨拶の声も全体的に小さいので、これを全員で変えていきます。先輩たちに学んだことを私たち全員で引きついて、よりよい部活動にしていきます。

【男子卓球部】 部長 福永 摩亜斗

卓球部を活気があり、明るく、楽しいメリハリのある部活にします。また、部員同士が協力し、まじめにやるときは全力で、試合でもどこにも負けない強い部活にします。部員全員で大きな声であいさつや返事ができるように努力していきます。那北の卓球部はすごい!ということを世の中に知らせたいです。

【女子卓球部】 部長 古賀 さくら

今の女子卓球部の課題は、練習中のゆるみや休憩時間と練習時間のメリハリがついていないことです。そこで私が部長として手本となるような行動を取り、しっかりと声をだし、チームをまとめていくように頑張ります。そして部旗にある「一心同体」のように部員全員で団結した部活動にしていきます。

【サッカー部】 部長 久我 勇太

メリハリのある当たり前のことを当たり前にできる部活にします。そのために、練習時は一日一日目的をもって、それが達成できるように集中して練習に取り組みます。バック、靴等をそろえることやあいさつは立ち止まって大きな声でするなど、当たり前のことを当たり前にできるような部活にします。

【野球部】 部長 奥村 誠太郎

部活動中にできていることが学校生活の中でも当たり前にできる部活にしたいです。なぜなら、小さなことの積み重ねが、大会などの結果につながるからです。具体的には忘れ物をなくすこと、時間を守って行動すること、先生や先輩に対しての礼儀を守ることです。これらを守り、楽しい部活にしたいです。

【ハンドボール部】 部長 奥永 剛大

ハンドボール部は普段の日常生活から「あいさつ」「忘れ物なし」「時間厳守」などの当たり前のことを当たり前に行います。県大会で1勝することを目標に、部員全員で一生懸命練習に取り組んでいきます。

【陸上部】 部長 森永 真仁

どの部活、どの学校にも負けない言葉遣いや立ち礼、挨拶をして、日頃の生活に生かせるようにしたいです。そして、日々の練習を一生懸命取り組み、チーム一丸となって、県大会出場を目標に、大会で良い記録を残せるようにしていきます。

【水泳部】 部長 宮﨑 謙吾

水泳部は、全部員が1年生で、2年生がいません。先輩がいないことで、だらだらとした部活動にならないように、全員で注意し合って一生懸命部活動をしていきます。また、水泳部のスローガン「元気・本気・根気」を志して、より良い部活動にしていきます。

【美術部】 部長 藤本 愛子

今年はコロナウィルスの関係でコンクール等がなくなり、活躍の場が少なくなってしまいました。しかし個人で取り組めることを考え実行しています。美術部の活動だけでなく、立ち礼や先生方へのあいさつなど、普段の姿から部の仲間の手本となれるようこれから頑張っていきたいです。

【吹奏楽部】 部長 清水 桃香

全員が楽しく、お互いに気持ちよく過ごせる部活を作っていきたいです。演奏する上で大切なことは、周りの音を聞きあい、心を一つにすることだと思います。そのことを大切にしながら、部をまとめるために頑張ります。音楽を通して、たくさんの人に笑顔と元気を届けることができる部活動にします。