「本校における特別支援教育」校長 平野 善浩

本年度も残すところあと1ヶ月となりました。2年生は2月20日~22日の2泊3日に奈良京都へ修学旅行に行きました。天候はあいにくの天気となりましたが、生徒たちはとても楽しそうに活動していました。ホテルの方々等から、生徒のメリハリのついた行動や、生徒が自主的に動いている様子など、とてもお褒めの言葉をいただきました。本能寺ホテルの方に「とても良い生徒さん達でした、是非来年も来てください。」と言われ、校長としてうれしく感じました。これも日頃からの規律のある学校生活が修学旅行でも発揮された結果だと考えています。

さて、今回は「特別支援教育」について書きたいと思います。「特別支援教育」と言えば、発達障害の種類や程度等に応じて、個に応じたきめ細かな指導や支援を行うことを指します。「特別支援教育」と言えば、「特別支援学級」における指導や支援と思われがちですが、実際には通常学級にも、特別支援教育を必要とする発達障害の生徒が在籍していると言われています。

発達障害の可能性がある児童生徒は、1クラスにつき3人いるといわれ     ています。 文部科学省の調査によると、全国の公立小中学校の通常学級に発達障害の可能性がある児童生徒の割合は8.8%に上り、上の図のとおり学年別に10年前の調査と比較しても上昇傾向にあります

発達障害は、生まれつきの脳の障害のために言葉の発達が遅い、対人関係をうまく築くことができない、特定分野の学習が極端に苦手、落ち着きがない、集団生活が苦手、といった症状が現れる障害の総称です。症状の現れ方は発達障害のタイプによって大きく異なりますが、主な障害の種類と特性は次の通りです。

【自閉スペクトラム症】

コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりします。また、感覚の過敏さを持ち合わせている場合もあります。

【注意欠如・多動症(ADHD)】

発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性があります。多動性−衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もあります。

【学習障害(LD)】

全般的な知的発達には問題がないのに、「話す」「聞く」「読む」「書く」「計算する」「推論する」など特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。

発達障害による症状は薬などである程度抑えることができるものもありますが、根本的な治療は難しいとされています。また、本来幼少期または学童期から症状が現れるため、早期発見・早期対応されることが望まれます。しかし、実際には保護者や教師等の周りの大人が見逃すケースも多く、「変わり者」「怠け者」等と誤解され、本人の自尊感情が著しく低下する「二次障害」を引き起こす場合も少なくありません。

発達障害については、マイナスイメージを持たれる方も多いかも知れませんが、多くの著名人や歴史上の人物も発達障害であることが指摘されています。例えば、写真のトム・クルーズは「ディスレクシア(「読み」「書き」に限定した困難さをもつ障害)」で、台本を読むことができないため、台詞を録音してもらって覚えているというのは有名な話です。また、

アップルを創業したスティーブ・ジョブズは、周囲の感情に無頓着でこだわりが強い「自閉症スペクトラム」がありました。(そのこだわりゆえにiPhoneの美しい機能的なデザインができた)。発達障害は、困難さや不得手な部分がある反面、特出した才能を有する場合も多くあります。また、自分の困難さや不得手の部分を補っていく方法を知ることで、うまく対応できる場合も少なくありません。さらに、一般の人々の中でも、程度の差こそあれ、何らかの得意・不得意分野や認知の偏りがある者です。そのため、発達障害を「支援を必要とする個性」ととらえてはどうでしょうか。

本校では、年度当初に「スクリーニング」を実施しています。これは、担任や副任など複数の学年教員によって、気になる生徒の状況をチェックリストを活用して、ピックアップしていくことを意味します。また、那珂川市特別支援教育センターの専門家と連携していて、定期的に授業の様子を見に来ていただいています。そこで、学校側の担当者と特別支援教育センターの専門家とが協議した上で、保護者との連携が必要な場合には家庭連絡を行っています。その後、保護者の了解を得られれば、「WISC(ウイスク)検査」を実施します。「WISC検査」は、その子の「得意な部分と苦手な部分」を把握でき、「その子にとってより良い支援の手がかりを得る」ことを目的として行う検査です。その結果を、保護者と教職員が共通理解し、当該生徒に対応していくことになります。

これらの取組は、子どもの特性を把握するためにとても重要なものです。子どもの特性が把握できなければ、教員はなぜ指導が上手くいかないのかわからないままで、一方生徒もいつまでも困り感を抱えながら学校生活を送ることになってしまいます。保護者や教師が発達障害に対する認識を深め、早期発見に努め、家庭と学校、専門機関と連携しながら早期対応していくことが求められるのです。ご家庭におかれましても、お子さんについて気になることがあれば、学校や特別支援教育センター等への相談をお願いいたします。

【連絡先】

○本校 電話953-7887

(特別支援コーディネーター「教諭 中島由起」)まで。

○那珂川市特別支援教育センターであれば、電話092-953-2828まで。

九州アンサンブルコンテスト 3年連続出場!

2月10日(土)に佐賀市文化会館で第49回九州アンサンブルコンテストが行われました。本校吹奏楽部は福岡県代表として3年連続の出場となりました。2年生の元吉流歌さん、宮田杏奈さん、泊実優さん、松尾侑さん、津留田莉央さん、1年生の森山陽菜さんが観客を引き込む、すばらしい演奏をしてくれました。福岡県大会は圧巻の演奏で1位での通過でしたが、九州大会は「銀賞」。『なんで?』という感想が多く聞かれました。残念ながら全国大会出場とはなりませんでしたが、3年連続の九州大会への出場は本校の部活動において断トツのすばらしい成績です。心に響く演奏をありがとうございました!来年こそ、全国大会へ出場してくれることを期待しています。

1・2年生総仕上げテストの結果

2月2日(金)に行われた1,2年生学力診断テスト(総仕上げテスト)の結果をお知らせします。

1年生は(グラフ中◆)、偏差値「55」となりました。4月実力テストは「53」でしたので、この1年間で偏差値を2ポイント伸ばしました。今回のテストでは、特に英語の偏差値が「57」となり、徐々に成績を伸ばしています。2年生は(グラフ中▲)、前回より1ポイント上昇して「57」です。2年生最後のがんばりを見せてくれました。1,2年生ともに、筑紫地区内で上位の成績をキープしています。

「1,2年生の時期が最も成績が伸びる時期」と言われます。那珂川北中が属する「第5学区」は県内でも成績が高い地区でもあります。3年生になるとどの学校の生徒も受験勉強モードに入ります。そうなると努力してもなかなか成績の伸びが数字になってあらわれません。次回は4月12日(金)の学力テストです。ぜひ1,2年生は今年度最後のこの時期に、既習事項をしっかり復習し、新しい学年に臨んでほしいと思います。

 

 

 

令和5年度 2年生修学旅行

2月20日(水)から22日(金)の二泊三日で2年生修学旅行が行われました。一日目は奈良の「法隆寺」や「東大寺」の見学、二日目は「京都市内班別自主行動」、三日目は「南禅寺の座禅体験」や「嵐山散策」という日程でした。教科書で見た様々な文化財に興奮したり、迷いながらも京都市内を協力して目的地を目指したり、緊張しながらも心を落ち着けて座禅に取り組んだり、様々な経験ができた三日間でした。二日目の夜には「舞妓鑑賞」と楽しいレクレーションで学年全体が盛り上がりました。修学旅行実行委員を中心にこれまで沢山の取組を行ってきました。また、修学旅行直前には、人権学習として差別に負けずにすばらしい文化財を後生に残した人々を通して、人権の大切さについても学びました。3年生の卒業式を控え、いよいよ本当の意味での学校の中心となります。修学旅行での経験を活かして、新しい那珂川北中をつくる学年になってくれることを期待します。

令和5年度 1年生職場体験 

2月20日(火)に、1年生の職場体験がありました。14の事業所を訪問し、実際の仕事場を見せてもらったり、実際に行われている仕事と全く同じことをさせてもらったり、とても充実した1日となりました。ご協力いただいた事業所の皆様、ありがとうございました。