学校通信　平成31年 第1号

「能力アップには秘密がある！」　校長：古澤裕二

４月１日に那珂川北中に赴任しました。校長としては、春日東中、春日中に続き３校目となります。どうぞよろしくお願いします。また、先日、第１６回入学式が行われ、１６４名の新入生を迎え、いよいよ新年度が本格的にスタートしました。
さて、今年の「箱根駅伝」では、青山学院大学が五連覇を逃し、準優勝に終わりました。とは言え、十数年前には箱根駅伝に出場さえできなかった大学が、徐々に成績を伸ばし、昨年は四連覇の偉業を成し遂げました。これまでの成績の伸びを見ると、監督さんの指導力の凄さを痛感します。すでにＴＶや多くの著書でお馴染みの原晋監督です。有望選手のスカウト方法や組織づくり、トレーニング方法等、選手の能力を大きくアップさせるノウハウをたくさんお持ちです。それに加えて、スポーツや陸上という小さな枠を超えて、人間の能力をアップさせる秘密の方法があるとしか思えません。果たしてそれは何でしょうか？
実は、原監督自身は全く秘密にしていません。それは、「目標管理シート」と呼ばれるものです。これは、選手がＡ４用紙に１年間の目標と一ヶ月ごとの目標、さらに試合や合宿ごとの具体的な目標を書き込むものです。この目標を書き込む際には、次のような点に注意しているそうです。

1. 達成目標と努力目標を分けること。
2. 達成目標は可能な限り数値化すること。
3. 達成目標は「半歩先」を設定すること。

「な～んだ、そんなことか！ただの目標設定ではないか。」と思われるかもしれませんが、そこには深い意味があります。
大切なことは、選手自身が目標を決め、目標達成に向けて繰り返し努力をする。そして、目標を達成することで、大きな達成感を感じることです。すると、やる気が湧いてきて、さらに高い目標を自ら設定し、繰り返し努力し、また目標を達成する。
このように「目標→努力→達成→目標→努力･･･」といった一つのサイクルができあがります。人間は「達成感」を味わうと、脳内でドーパミンという脳内物質がでて、やる気が湧いてくるようにできているのです。この作用をうまく活用して、「やる気」によるサイクルをつくり出すことこそ、人間が能力アップする上で最も大切なことなのです。目標達成に当たって、他者から認められたり褒められたりすると一層効果が上がります。

本校では、この方法を「鍛える教育」と名付けて、学習や運動、部活動、行事等のすべての教育活動に応用し、「人間力」の育成を目指していこうと考えています。「人間力」とは、学力・体力の向上をはじめ自己実現力や社会貢献力などの人間としての総合的な力のことです。
学力・体力の向上は、自分の将来につなげなければならないと同時に、社会のため人のために役立てなければならないとの考えからです。本校の学校教育目標やその達成に向けた
今後の取組に対しまして、ご理解ご協力をどうぞよろしくお願いします。

学校教育目標

「人間力を身に着けた、地域を担う生徒の育成」

具体的な重点目標

「人間力」とは４つの力

1. 確かな学力【創造】
2. 基礎的な体力【健康】
3. 将来を展望した自己実現力【自立】
4. 地域に役立つ社会貢献力【自立】

4月8日　離任式・赴任式

春は別れの季節、そして出会いの季節と言われますが、那珂川北中学校でも離任された先生方をお招きし、離任式を行いました。今年は１５名の先生方が離任または退職されました。お一人ずつ挨拶をしていただきましたが、先生方の那珂川北中への愛着と生徒への熱い思いを改めて感じた次第です。生徒には、先生方のその思いに応えるべく、さらに素晴らしい学校をめざして、日々の生活、一つ一つの行事、そして学習に精一杯取り組んでほしいと願っています。
涙の離任式の後には、新しい出会いの赴任式を行い、１０名の先生をお迎えしました。

始業式の後には担任発表もあり、新しい学級がスタートしました。新しい先生、新しい友達、たくさんの人との出会いの中で、生徒みんなが自分自身を成長させてくれるものと思っています。

4月10日　第16回入学式

春のさわやかな風に包まれ、那珂川北中学校第１６回入学式が挙行されました。１６４人の新入生が担任の先生の呼名に元気に返事をしました。その声に、中学校生活を頑張っていこうという決意を感じることができました。
校長先生は式辞の中で、ソフトバンクの孫正義さんが１９歳でアメリカに渡り、不安で初めてのことばかりだったが、多くの困難は自分にとって「最高の贈り物だ」と考えられました。努力が必要な分だけ、自分自身を大きく成長させることができ、皆さんも少しくらいの困難は「最高の贈り物」だと受けとめ、努力を重ねてくださいと話されました。
「在校生歓迎のことば」では、生徒会副会長の中津留魁くんが、「生徒一人一人が一生懸命になることで史上最高の那珂川北中を創り上げることができます」と新入生に期待の言葉を送りました。
また、「新入生誓いの言葉」では、宮原宙希くんが「中学校生活で楽しみにしていることは、部活動と体育祭です。」「北中生徒として頑張っていきます。」と中学生になった決意を述べました。この３年間での成長が楽しみです。

4月11日　対面式

全校生徒が一同に会し、生徒会による対面式が行われました。新入生代表、生徒会代表が挨拶を行い、全校生徒がめざす方向性を確認しました。

4月11日　オリエンテーション

生徒会執行部の生徒たちが那珂川北中のルールを詳しく教えてくれました。
まずは授業の受け方から、黙想、チャイム席や姿勢までとてもわかりやすいオリエンテーションでした。

4月12日　１年生旧諸侯開始

準備に時間がかかったけれど、おいしい給食でした。

4月19日　部活動発足会

１年生の正式入部とともに、今年度の部活動が発足しました。各部活動に分かれ、自己紹介や部活動の方針等について顧問の先生から話がありました。部活動は、スポーツや文化活動への共通の興味や関心をもつ生徒が学年を超えて集い、共通の目標に向かって活動するものです。技能を高め、心身ともに健康な体づくり行い、挨拶や時間を守るといった礼儀やマナーを身につけることができます。また、先輩や後輩といった異学年の活動を通して、コミュニケーション力や社会性を高めることもできます。さらには、目標に向かって努力をすることで、達成感を味わったり、仲間の素晴らしさを実感したりすることができます。
入部した部活動において、仲間とともに熱心に練習に励む姿がこれから毎日見られることでしょう。

離任された先生方

お知らせ

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始業式、入学式の日に、登録のお願いのプリントを配布しました。緊急の連絡や、学校・PTAからのお知らせなど、大切な情報をお知らせしています。
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赴任された先生方

4月・5月の主な行事

配布したプリントです。