「コミュニティスクールについて」 校長 平野 善浩

あっという間に前期前半が終了し、明日から夏休みとなります。筑紫地区中体連大会では、男子バスケットボール部と女子ソフトテニス部が優勝するという素晴らしい結果を残してくれました(玄関に優勝旗が2本並んでいます)。あと、吹奏楽部等、いくつかの部活動を除いて、3年生は部活動を引退し、いよいよ高校入試に向けて本格的に勉強が始まります。また、1・2年生もこの夏休みでこれまでの学習内容を復習する大切な時期です(9月6日には夏休み課題テストがあります)。日々の学習時間を決めて習慣化してほしいと思います。学習も大事ですが、夏休みは、日頃の学校生活ではなかなかできないことにもチャレンジして、有意義に過ごしてほしいと思います。

本校は「コミュニティ・スクール 那珂川北中学校」です。ご存じの方もおられると思いますが、保護者のみなさんが小、中学生のころは、まだ日本に「コミュニティ・スクール」は存在しなかったので、「一体何だろう?」と思われる方もおられるかと思いますので、その仕組みについて説明します。「コミュニティ・スクール」は1920年代のアメリカ合衆国で生まれました。学校が地域社会と結びつくことで、教育に新たな局面を開いて、学校が地域社会で役割を果たすとともに、学校の教育改善に地域社会の人や物資源を利用することを目指す学校のことです。コミュニティ・スクールが始まったきっかけは、欧米諸国において若者の就業意識の低下や政治的への無関心が深刻となり、将来を担う子どもたちに社会や地域に関わらせることを教えなければ国の未来はないという危機感が広がったことです。

日本においてのコミュニティ・スクールは「学校運営協議会」を設置した学校のことです。(平成17年より本格設置がスタート。最初は17校の設置)令和5年現在 全国の公立小・中・義務教育学校の約半数である52.2% <1万8135校>で導入されています。前年度と比較すると、2914校増加しています。これからもさらに増加していくと考えられます。

「学校運営協議会」とは、教育委員会から任命された保護者代表や地域代表、学識経験者、本校職員など約22名が参加する会議です。本校では、「那北中CS協議会」と呼び、委員長として今年度から、新町区長「恒吉佑二」区長、学識経験者として福岡女学院大学「相良誠司」教授に参加していただいています。委員は一定の権限と責任をもって、学校運営の方針に意見を述べたり承認したりして学校経営に参画する仕組みです。

このコミュニティ・スクールのメリットは次のようなことがあります。

  • 保護者・地域の声を学校経営に生かすことができる。
  • 中学生を地域活動に参加させることによって、子どもたちの「市民性」を育むことができる。<地域の「教育力」を復活させることができる。地域を「活性化」させることができる>
  • 学校の応援団を形成することができる。(=学校地域協働本部と言います)

 本校では、このコミュニティ・スクールの仕組みを活用して、生徒の「社会貢献力」を高める取組を進めています。生徒達には「年間、1人4回、地域貢献活動に参加しよう!」と伝えています。先日7月12日(金)に、各区長様と、部伍会の代表生徒との地域貢献活動に向けた具体的な打ち合わせの会議「那北中CS推進委員会」を実施しました。夏休みには、校区内の小学生の学習補助や、イベントの手伝い、古紙回収、夏祭りの手伝いなどの地域貢献活動が行われる予定です。昨年度は、943名(延べ数)が地域貢献活動へ、地域貢献活動に参加できなかった435名が校内ボランティア活動に参加してくれました。このように多くの生徒が地域で活躍させていただくことができたのは、地域の方が生徒を温かく迎え入れていただいたお陰だと感謝しています。

グラフは、昨年度の令和5年度全国学習状況調査<3年生対象>の結果です。このグラフから分かるように、「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか」、の問いに対して、本校は、「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」と肯定的な答えをした生徒の割合が全国や福岡県の平均を、大きく上回っています。これは生徒が地域の方々と関わる機会が多かったことも要因の一つだと考えています。これからの社会では、自分のことだけでなく、どれだけ社会に貢献したかが問われます。生徒が積極的に地域貢献活動に参加し、地域を盛り上げてくれるとともに、生徒自身の「社会貢献力」を高めてほしいと思います。

コミュニティ・スクールの取組について、その意義や必要性をご理解いただき、可能な範囲で地域貢献活動への参加をお子さんへ促していただければ幸いです。

男子バスケットボール部、女子ソフトテニス 筑紫地区大会優勝!!

6月から行われました筑紫地区中体連大会において、男子バスケットボール部と女子ソフトテニス部がそれぞれ優勝しました!男子バスケットボール部は決勝戦において、延長の末、大利中を破る劇的な優勝となりました。レベルの高い筑紫地区での男子バスケ部の優勝は快挙です。また、女子ソフトテニス部は新人戦の雪辱を果たし、見事に優勝を勝ち取りました。7月13日(土)に行われた筑前大会でも、決勝戦に駒を進めています。(雨のため、決勝戦は21日(日)に延期)個人戦でも小田・板並ペアが優勝するなど、快進撃が続いています!

 

中体連大会 各部の結果(7月19日現在)

【男子卓球】<個人戦> 4回戦までで敗退 【女子卓球】<個人戦> 3回戦までで敗退

【剣道】<団体戦> 那北0-5太宰府西 那北1-4平野 那北0-5那珂川 那北1-3大野<個人戦>全員1回戦までで敗退

【男子バスケット】トーナメント ○那北79-47大野 準決勝 ○那北57-35筑山 決 勝 ○那北61-60大利 ※筑紫地区大会優勝・筑前大会出場

【男子ソフトテニス】<団体> 予選リーグ ○那北 2-1 平野  那北 0-3 学業院 トーナメント  ○那北 2-0 筑紫野南   那北 0-2 那珂川南 順位決定戦   ○那北 2-0 筑山中   那北 1-2 春日野中 ※筑紫区大会6位・筑前大会出場

<個人> 森田,田中ペア 9位(筑前大会出場)

【女子ソフトテニス】

<団体>予選リーグ  ○那北 3-0 太宰府  ○那北 3-0 那珂川  トーナメント ○那北 2-0 那珂川南             ○那北 2-0 春日 準決勝 ○那北 2-1 春日東 決 勝 ○那北 2-1 春日西 ※筑紫地区大会優勝・筑前大会出場

<個人> 小田,板並ペア 優勝  清原,國廣ペア 5位  髙崎,後藤ペア 5位  力丸,神長ペア 9位 ※以上4ペア筑前大会出場

これより筑前地区大会

【男子バスケットボール】○那北 70-61 古賀東  那北 57-64 河東  ※敗退

【男子ソフトテニス】<団体> ○那北 2-1 粕屋東 那北 1-2 那珂川  ※敗退

【女子ソフトテニス】<団体> ○那北 3-0 篠栗 ○那北 2-1 大野東  ○那北 2-1 篠栗北 ※決勝戦は21日(日)

【ハンドボール男子】那北 11-19 粕屋  那北 16-17 HC福間

【ハンドボール女子】 那北  7-20 HC福間  ○那北 18- 8 大利  ※男女とも26日より県大会

コミュニティ・スクール(CS)推進委員会・部伍会

7月5日(金)に、本校校区内の多くの区長さんに参加していただき、コミュニティ・スクール(CS)推進委員会を実施しました。CS推進委員会は、各部伍ごとに、区長さん、部伍長、副部伍長、担当教員が集まり、各部ごとに予定されている夏祭りなどのボランティアの依頼を受けたり、区長さん方と地区のことについて意見交換したりする場として開催しています。今年度第1回目は、顔合わせや自己紹介を行ったのちに、夏休み以降の地域行事について打ち合わせさせていただきました。また、7月12日(金)、部伍会を実施しました。CS推進委員会を受け、夏休みから10月までに中学生が参加可能な地域行事について、参加生徒を募りました。これから様々な場面で中学生がボランティアとして参加します。地域の皆様からたくさん誉めてもらえるように頑張ってほしいです。

 

 

 

 

高校出前説明会

7月9日(火)に、3年生とその保護者を対象に高等学校等の先生方をお招きして出前学校説明会を実施しました。今回は公立8校、私立高校8校にご協力いただき、各校から特色や卒業後の進路など、具体的な話をしていただきました。生徒にとって、これからの進路選択に向けて大きなヒントになったと思います。いよいよ、3年生はこれから進路実現へ向けての勝負の期間に入ります。この夏に大きく力を伸ばしてほしいと思います。

 

 

キャリア教育講演会(卒業生講話)

16日(火)にキャリア教育講演会(卒業生講話)が行われました。本校では、キャリア教育の一環として、卒業生に高校生活のことや中学校での勉強の方法のアドバイスなどを、卒業生を招いて話をしてもらう「卒業生講話」を年に数回実施しています。今回は昨年度の卒業生の永田舜侑さんと川津音々さんを講師として招いて、インタビュー形式で3年生に向けて話してもらいました。夏休みの勉強の仕方や過ごし方、サクセスノートの効果的な活用方法などを中心に話をしてもらいました。特に、二人の中学時代のサクセスノートも紹介してもらい、どれだけ有効に活用していたか、3年生が実感できたようでした。