「運動すると脳にもよい効果」 校長 平野 善浩
やっと冬らしい気候となり、マラソンに最適な季節になりました。生徒たちは12月7日(土)に行われる北風走大会に向けて、晴れた日は外で動き、雨の日は室内で読書をしながら、保健体育の授業でも汗を流し、一生懸命走っています。北風走大会までは「体力づくり強化月間」として、この期間に体力を増強し、健康な体をつくることを目指しています。
本校では「体力の向上」にも力を入れています。(表は各学年の体力テストの推移です。) その目標として、毎日カップ「中学校体力づくりコンテスト」の全国1位を目指して取り組んできました。今年の結果は、「優秀賞」を受賞し、全国で第7位という成績でした。全国1位を目指して頑張ってきたので、少し残念な気もしますが、全国の体力自慢の中学校約4,000校中の7位という成績は立派なものです。これで3年連続の入賞となり、那珂川北中学校生徒たちの努力の素晴らしい成果です。最終審査に来られた方々も、みんなが一生懸命に走ったり運動したりしている姿を褒めていました。審査員の東京女子体育大学の山田先生は「こんなに様々な体力づくりの活動に取り組んでいる学校はなかなかありませんよ」と褒めてくださいました。
上位の賞を受賞した中学校は、12月7日(土)に東京の毎日新聞社本社で行われる授賞式に招待されます。代表として、前保健体育委員長の宮田杏奈さんと髙井先生の二人が授賞式に参加します。残念ながら、「毎日カップ」は今年で終了となりますが、体力づくりは健康的な生活を送る上でとても大切なことです。今後も自分の体力を伸ばすために、生徒も教師も共に努力し続けていきたいと思います。
運動の効用はこれまでも述べてきたように、身体にたくさんの良い影響を与えます。千葉大学神経外科教授の岩立康夫氏の著書『忘れる能力』(朝日新書)には運動の効用について次のように書かれています。岩立教授は、患者さんから「認知症にならないためにはどうすればいいですか?」という質問に対して、「まず運動することです」と答えられるそうです。運動が脳にとってどんな良い効果をもたらすのか、岩立教授の論をまとめると、次のようになります。
①運動することで、筋肉からさまざまな成長因子が分泌され、それが脳に届き、脳を守ってくれる。筋肉は、脳を守る薬を作る工場のような役割を果たしています。
②運動は、喜びをもたらす脳の領域を活性化させる。そのため、ジョギングやスポーツをした後には、不快な疲労感よりも爽快感を感じることが多いです。(保健体育の時間にマラソンコースを走り終わった生徒たちの表情はとても気持ちよさそうです。)
③運動は記憶にも良い影響を与える。運動は「海馬」の神経を新たに増やし、記憶力を向上させ、認知機能の向上にもつながります。
運動が苦手でも構いません。とにかく運動をすることが、脳にとって良い影響を与えるのです。
話は変わり、北風走大会も近づいてきましたので、最後に「走る」ことについて書きます。北風走大会の1週間前の12月1日(日)に、私は沖縄で行われる那覇マラソンに挑戦します。昨年は足を痛めて給水ボランティアをしていましたが、今年は久しぶりのフルマラソン(42.195km)です。私の人生初マラソンは、19歳のときにハワイのホノルルマラソンでした。高校時代に陸上部だったことや、この大会で郷ひろみが一生懸命走っている姿をテレビで見て(かなり昔のことですが)、いつか自分も参加したいと思っていました。初めてのマラソンは、若さにまかせて調子に乗ってスピードを出しすぎた結果、20km地点で足が動かなくなり、残り半分は歩いてしまいました。結果は6時間以上かかりました。はっきり言って、マラソンをなめていました。もうこのような屈辱を味わいたくないと思い練習を重ね、2年後に再挑戦したホノルルマラソンでは、3時間7分で完走し、約1万5千人中150番目あたりでゴールしました。それで満足し、しばらくマラソンから離れていましたが、40代になって再びマラソンに挑戦するようになりました。今回の那覇マラソンが人生通算23回目のマラソンとなります。やはり目標がないと、人は努力をしません。年齢的にも走力は落ち、タイムは遅くなっていますが、今の自分のベストを尽くして完走メダルを獲得したいと思っています。生徒たちも一生懸命頑張っているので、私も負けないように走りたいと思います。
マラソンは他人とタイムを比べるものではないと思ってます。ライバルは昨日の自分です。走ることで、体力や記録が向上すると、「頑張ればできる」という自信が湧きます。それが自尊心の向上につながるのです。目標を達成するという経験が、他の挑戦にも良い影響を与えます。北風走大会で多くの生徒が目標をクリアして、達成感を味わうことを願っています。保護者の皆さんも、生徒たちが頑張る姿をぜひ見に来ていただき、声援を送っていただけると幸いです。
「毎日カップ」体力つくりコンテスト現地視察
10月30日(水)に「毎日カップ」体力つくりコンテスト(第3次審査)の現地視察のため、審査員として、東京女子体育大学教職アドバイザー「山田 稔」様、毎日新聞社事業推進室「沼田 晴貴」様が来校されました。晴動雨読の取組をご覧いただいたあと、1時間目の3年1組男子の保健体育科(バレーボール)の授業を視察されました。11月14日(木)には、今年度の結果が発表され、今年度は、『優秀賞』を受賞することができました。これは、約4,000校の応募のなか全国7位にあたります。本校は3年間で毎年、全国のトップクラスの成績を修めることができました。毎日カップは今年度で最後の開催となりますが、今後も体力づくりの取り組みに力を入れていきたいと考えています。
11月学力診断テストの結果
11月に行われた学力診断テストの結果をお知らせします。
福岡県の平均点を「50」とした場合の県偏差値で見た場合、1年生(グラフ中◆)は「53」と9月に行われた夏休み課題テストから1ポイント上昇しました。理科は前回と同じく「57」と高い数値を示しており、今回の筑紫区で上位の位置にいると思います。2年生(グラフ中▲)は、「56」と1年生同様1ポイント上昇しました。特に理科は前回の「54」から「58」へ4ポイントアップしています。全体としても「56」と高い数値を示しており、2年生全体として学力が向上していることがわかります。そして、3年生(グラフ■)は、前回同様「53」となりました。今年度については、3年生は県偏差値「+3~4」を年間を通じて維持しており、日々の家庭学習の努力や授業を中心とする学力向上の取り組みの成果であると考えます。しかしながら、本格的に他校生が受験勉強に入る9~11月に相対的に学力が伸び悩むことが本校の課題でもあります。
1,2年生の成績が伸びた教科の要因として、何度も問題にチャレンジしていたことが共通しています。沢山の問題を解いて、身につけた知識や技能を「アウトプット」することがテスト前には大事になります。3年生のこの時期に伸びている生徒の多くも、この時期から私立高校や公立高校の入試問題又はそれに類する問題を多く解いて、本番へ向けてテストで「アウトプット」する勉強方法をしている生徒が多いようです。
3年生にとってはこれからが正念場です。受験校が決まったら、しっかりとアウトプットする勉強にも取り組んでいきましょう。
地域清掃活動
11月9日(土)に地域貢献活動を行いました。各区長様方のご協力のもと、部伍ごとに各地域に生徒が出向き、公民館周辺や公園、地域の道路のゴミ拾いなど、地域の清掃活動にとりくみました。天気にも恵まれ、生徒達は日頃お世話になっている地域の清掃美化に励むことができ、達成感や充実感を感じている生徒達も多かったようです。また、地域の方々から「ありがとう」の言葉を頂き、生徒達もとてもうれしかったようです。ご協力いただきました、各区の皆様、本当にありがとうございました!
そよかぜフェスタ
11月9日(土)、那珂川北中学校PTA主催、コミュニティ・そよかぜフェスタが開催されました。当日は天気に恵まれ、絶好のフェスタ日和になりました。12時の開始前からたくさんの地域の方にもご来場いただき、大変賑わいました。今年度はステージを玄関前に設置され、ステージパフォーマンスでは空手の演武やライブ、生徒達の参加によるカラオケ大会と大変盛り上がりました。準備から関わっていただいPTA本部役員の皆様をはじめ、出店にご協力いただいた団体の皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!