「コミュニティ・スクールの意義」

校長 平野 善浩

 つい先日新年度がスタートした感じがしますが、前期前半が終了し、明日から夏休みとなります。いくつかの部活動を除いて、3年生は部活動を引退し、いよいよ高校入試に向けて本格的に勉強が始まります。また、1・2年生もこの夏休みでこれまでの学習内容を復習する大切な時期です。(8月 28日には夏休み課題テストがあります)また夏休みは、日頃の学校生活ではなかなかできないことにもチャレンジして、有意義に過ごしてほしいと思います。本校は「コミュニティ・スクール 那珂川北中学校」です。ご存じの方もおられると思いますが、ここで「コミュニティ・スクール」について説明します。

コミュニティ・スクールは、1920年代のアメリカ合衆国で生まれました。学校が地域社会と結びつくことで、教育に新たな局面を開いて、学校が地域社会で役割を果たすとともに、学校の教育改善に地域社会の人や物資源を利用することを目指す学校のことです。コミュニティ・スクールが始まったきっかけは、欧米諸国において若者の就業意識の低下や政治的への無関心が深刻となり、将来を担う子どもたちに社会や地域に関わらせることを教えなければ国の未来はないという危機感が広がったことです。

日本においてのコミュニティ・スクールは「学校運営協議会」を設置した学校のことです。(平成17年より本格設置がスタート。令和4年現在 全国の小・中・義務教育学校の42.9% <1万5221校>で導入)「学校運営協議会」とは、教育委員会から任命された保護者代表や地域代表、学識経験者、本校職員など約15名が参加する会議です。本校では、「那北中CS協議会」と呼び、委員長として丸ノ口「坂井克昌」区長、学識経験者として福岡女学院大学「松崎保弘」教授に参加していただいています。委員は一定の権限と責任をもって、学校運営の方針に意見を述べたり承認したりして学校経営に参画する仕組みです。このコミュニティ・スクールのメリットは次のようなことがあります。

①保護者・地域の声を学校経営に生かすことができる。

②中学生を地域活動に参加させることによって(・子どもたちの「市民性」を育むことができる。・地域の「教育力」を復活させることができる。・地域を「活性化」させることができる。)

③学校の応援団を形成することができる。(=学校地域協働本部と言います)

本校では、このコミュニティ・スクールの仕組みを活用して、生徒の「社会貢献力」を高める取組を進めています。生徒達には「今年は1人3回、地域貢献活動に参加しよう!」と伝えています。先日7月7日(金)に、各区長様と、部伍会の代表生徒との地域貢献活動に向けた具体的な打ち合わせの会議「那北中CS推進委員会」実施しました。夏休みには、校区内の小学

生の学習補助や、イベントの手伝い、古紙回収、夏祭りの手伝いなどの地域貢献活動が行われる予定です。昨年度は、641名が地域貢献活動へ、地域貢献活動に参加できなかった404名が校内ボランティア活動に参加してくれました。右のグラフは、昨年度のR4年度全国学習状況調査<3年生対象>の結果です。ちょうどこの学年の生徒はコロナ禍でなかなか地域との活動が行われなかったこともありますが、本校の課題として、本校生徒の「地域への関心」は全国や福岡県の平均を若干下回っている状況があります。生徒が地域と積極的に関わり、地域における「役割」や「出番」を与えていただくことが大事だと考えます。これからの社会では、自分のことだけでなく、どれだけ社会に貢献したかが問われます。生徒が積極的に地域貢献活動に参加し、地域を盛り上げてくれるとともに、生徒自身の「社会貢献力」を高めてほしいと思います。コミュニティ・スクールの取組について、その意義や必要性をご理解いただき、可能な範囲で地域貢献活動への参加をお子さんへ促していただければ幸いです。尚、本校への「学校応援団」の体制(「那北中サポート隊」と呼んでいます)につては、現在3名の地域サポーターを中心に体制づくりを推進しています。学習支援に関しては今後も地域サポーターを中心に、必要に

応じて本校を支援していただく地域の方による「学校応援団」を形成していきたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

コミュニティ・スクール(CS)推進委員会

 

7月7日(金)に、本校校区内の多くの区長さんに参加していただき、コミュニティ・スクール(CS)推進委員会を実施しました。CS推進委員会は、各部伍ごとに、区長さん、部伍長、副部伍長、担当教員が集まり、各部ごとに予定されている夏祭りなどのボランティアの依頼を受けたり、区長さん方と地区のことについて意見交換したりする場として開催しています。今年度第1回目は、顔合わせや自己紹介を行ったのちに、夏休み以降の地域行事について打ち合わせさせていただきました。地区ごとに中学生が担う役割・出番を考えていただくとともに、生徒も地域に貢献しようとする気持ちを新たにする良い機会となりました。

 

中体連大会結果(7月分)

【男子卓球】<個人戦> 4回戦までで敗退

【女子卓球】<個人戦> 有川優衣 ベスト16

【剣道】<団体戦> 那北0-5筑紫野  那北1-4筑山  那北0-5御陵 那北1-4春日東  那北0-4学業院

<個人戦>全員1回戦までで敗退

【男子バスケット】トーナメント  那北51-61筑紫野    那北56-73春日野

【女子バスケット】トーナメント  那北36-56筑紫野    那北53-51平野

(5,6位決定戦) 那北44-58那珂川  ※筑紫区6位で筑前大会へ

☆☆これより筑前地区大会☆☆

【女子バスケットボール】那北 33-64 宗像中央  

【男子ソフトテニス】<団体> 那北 1-2 粕屋東 <個人> 田中快,森田壮馬ペア 1勝1敗 ※予選敗退

【女子ソフトテニス】<団体> ○那北 2-1 新宮 那北 1-2 春日野

【ハンドボール男子】 ○那北 26-12 HC福間  那北 12-18 粕屋  ※準優勝 県大会へ

【ハンドボール女子】 ○那北 20- 6 粕屋  那北 18-19 HC福間  ※準優勝 県大会へ

小山田泰我くんが世界大会に出場します!! 

 2023年8月9日~13日にイングランド・リバプールにて開催される「2023年IBTF世界バトントワーリング選手権大会」に、3年生の小山田泰我くんが「スリーバトン 男子ジュニア部門」で日本代表として出場します。小山田くんは、バトントワリングチームの「BATON ARCUS」に所属し、週5回のレッスン、その他の日も自主練習と毎日練習に励んでいるそうです。今回は、IBTF世界バトントワーリング選手権大会日本代表選考会で6位に入賞し、日本代表となりました。ぜひ、世界の舞台で努力の成果を発揮してほしいと思います!

進路に関する保護者会

 7月3日(月)18時から、「進路に関する保護者会」を開催しました。今回は、公立高校5校(春日高校、筑紫丘高校、筑紫中央高校、福岡中央高校、福翔高校)の先生方に来ていただきました。今回は、保護者が気になる高校のブースに行き、各校の情報を得たり、質問をしたりする形式で行いました。(1ターム20分を3回行う)少人数グループでの座談会とあって、保護者もざっくばらんに質問する様子が見られました。参加した保護者からも「日頃聞けないようなことが聞けてよかった・・」と好評でした。また、このような形式で高校の先生方との座談会を行います。興味のある方は次回是非ともご参加ください。

高校出前説明会

 7月11日(火)に3年生とその保護者に向けて、高校出前説明会を実施しました。午前に国立高等専門学校並びに公立高校、午後に私立高校をそれぞれ8校ずつお招きして、説明会を行っていただきました。それぞれの学校の特色をわかりやすく説明していただいたことで、生徒の感想の中には、『初めて知れたことがたくさんあって良かった。』『行きたいと思って説明を聞いたが、行きたい気持ちがさらに強くなった。』というような内容が多く見られました。

キャリア教育講演会(卒業生講話)

 18日(火)にキャリア教育講演会(卒業生講話)が行われました。本校では、キャリア教育の一環として、卒業生に高校生活のことや中学校での勉強の方法のアドバイスなどを、卒業生を招いて話をしてもらう「卒業生講話」を年に数回実施しています。今回は昨年度の卒業生の池田陽南さんと天保櫻介くんを講師として招いて、特に夏休みの勉強の仕方や過ごし方を中心に、3年生に向けて話してもらいました。特に勉強をがんばった2人の話を3年生も熱心に聞いていました。「夏を制するものは、受験を制す」!ぜひ、3年生はこの夏に「これだけ勉強したんだから絶対志望校に合格できる!」と自信を持って言えるくらいがんばって勉強してほしいと思います!