「英語教育の充実に向けて」 校長:古澤裕二

3年生は、いよいよ進路選択に向けて本格的な時期を迎えています。受験といえば「年明け」と思われがちですが、進路先の決定は、10月に行われる学力診断テスト2回の結果をもとに判断することになります。すでに10月1日学力診断テストが行われ、結果の個票も生徒全員に返却されています。あと1回、10月31日の学力診断テストを残すのみです。3年生の意識も高まっており、休日や昼休みに職員室前の学習スペースで勉強する生徒をよく見かけます。また、現在行われている「Nスぺ講座」への参加者は40名、社会科の「朝課外」への参加者は毎日約30名です。3年生の皆さん、頑張らなければならない時に頑張ることができるというのは、将来を通じて重要な力だと思います。全力を尽くして頑張ってください。
さて、文科省は、2020 年度から大学入試改革を行います。その目的は、生産年齢人口の減少やグローバル化等の急激な社会変化の中、世界で勝ち抜くために優れた人材を見極め、育成しなければならないからです。改革の方針としては、一点差刻みの合否判定から、入試の結果だけでなく多面的・総合的な合否判定へと変更することを打ち出しています。とは言え、やはり気になるのは入試の方法や内容でしょう。これまでの「大学入試センター試験」は廃止され、新しい「大学入学共通テスト」が2021年1月に実施されます。
この新しいテストでは、「国語」や「数学」において、思考力や判断力、表現力を重視する記述式問題が出題されると言われています。また、注目すべきは「英語」です。「話すこと」を含めた「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の4技能が問われることになり、TOEFLや英検のような民間試験を国が認定し、その成績を大学の合否判定に使えるようにするという方針も出されました。「受験英語」からの脱却、「使える英語」への転換と言えると思います。このように大学入試が変わることによって、大学・高校の授業改革も求められています。やがては、その波が高校入試や中学校の授業にも及ぶでしょう。
現在、文科省は中学校の英語教育に関して、「中学3年生で英検3級相当以上(中学校卒業レベル)の英語力を持つ生徒の割合を50 %以上にする」という目標を掲げています。2017年度の「英語教育実施状況調査」によると、中学3年生で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒の割合は40.7 %という結果でした。今後さらに、大学入試改革と相まって目標達成に向けた取組が図られていくことでしょう。
実際に、中学校においては、新たな取組が導入されています。今年度4月、3年生「全国学力・学習状況調査(全国学テ)」において英語のテストが実施されましたが、通常の「聞くこと・読むこと・書くこと」に関するテストのほか、「話すこと」に特化したテストが実施されました。その試験方法は、1クラスずつ生徒をパソコン室に入れ、マイクを通したパソコンへの音声入力で解答させるという、これまでになかった新たな方式です。本校3年生の結果は、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の3技能は全国平均を下回っていますが、「話すこと」に関しては大変良い成績でした<表参照>。「話すこと」については、これまでの英語科の授業で、よくコミュニケーション活動を行っていた、その成果ではないかと思います。

全国学力・学習状況調査

英語
「聞くこと・読むこと・書くこと」
英語
「話すこと」
那北中
3年生
53
(94.6)
47
(152.6)
全国平均 56
(100)
30.8
(100)

また、7月には、3年生対象に「英検IBA(英検の簡易版)」が実施されました。本校3年生の結果は、生徒の34.4 %が3級相当以上という結果で、本校においても50 %には達していません。

英検IBAの結果

準2級 11.5%(18名)
3級 22.9%(36名)
4級 40.1%(63名)
5級 24.8%(39名)

このような「使える英語」への教育動向を見据えて、本校では夏休み期間のサマースクールにおいて「英検コース」を開講するとともに、「英検」への積極的な受検を促してきました。10月4日に、本校で行われた「英検」テストには74 名(その内訳は2級:3名、準2級:4名、3級:26 名、4級:32 名、5級:9名)もの生徒が受験しています。今後、ますます英語教育の重要性が叫ばれる中、本校においても生徒の英語力アップに向けた様々な取組を行っていきたいと考えています。

学力診断テスト

4月・9月に実施された学力診断テスト(3年生は10月も含む)の結果をお知らせします。福岡県の平均値を50とした数値(F スコア)で示しています。
3年生においては、どの学校も中体連が終わり、本格的に受験勉強の取組が始まりました。本校も各教科やエブリディ学習、朝自習等を通じて、学力向上の取組を行っていますが、どこの学校も頑張っているのでなかなか成績が上がらないのが現状です。
また、県と比較して5 0 は超えているものの、みんなが勝負する第5 学区は学力が高い地域です。3 年生の皆さんも、もっともっと努力をしなくてはいけません。
3年生の家庭学習の目標は、3時間と言われています。7月の生活アンケートによると、本校の3年生で3時間を超えているのは、15.8%にすぎません。2時間以上の割合は、1年生43.3%、2年生11.2%、3年生31.0%で1年生より少ない結果が出ています。このままで大丈夫でしょうか。
2年生は、学習時間が少ない割には順調に成績を伸ばしています。
1年生は、全体的には少し伸びているものの、理数に課題があります。理科については、講師がなかなか決まらず授業数が少なかったことが大きく影響しています。
10月31日は、1~3年まで全学年で学力診断テストが行われます。全員が学力向上を目指して、家庭学習の時間を増やしてほしいと思います。

学力診断テスト結果の比較

 

合計
1年生 4月 53 52 53 52 53
9月 54 51 54 57 48 54
2年生 4月 52 53 53 51 52 53
9月 54 56 55 56 53 56
3年生 4月 51 50 51 50 49 50
9月 52 53 52 52 52 52
10月 52 53 53 52 50 52

ドーハ世界陸上大会

2014年度本校卒業の藤井菜々子さんが、9月29日、ドーハで開かれた世界陸上大会20km競歩において、1時間34分50秒のタイムで7位入賞をされました。
100 m に直すと28・29秒ぺースで20km歩く計算になります。すごい早さですね。
日々の努力がこのタイムを生んだようです。

筑紫地区大会 中体連結果

〇サッカー部
那珂川北8-1那珂川
那珂川北0-3学業院
〇野球
那珂川北0-2大利
〇男子テニス
那珂川北3-0太宰府予選リーグ
那珂川北2-1筑紫野南
那珂川北3-0筑紫野決勝トーナメント
那珂川北1-2筑山準決勝
那珂川北2-1春日東3位決定
3位筑前大会出場
〇男子卓球
那珂川北0-3那珂川
那珂川北0-3平野
〇女子卓球
那珂川北0-3春日西
那珂川北0-3筑紫野
〇ソフトボール
那珂川北9- 8大野 予選リーグ
那珂川北15 -0筑紫野
那珂川北1- 14 春日東 決勝トーナメント
〇女子バレー
予選リーグ
那珂川北2-0筑山
那珂川北2-0大野東
決勝トーナメント
那珂川北0-2春日南
那珂川北0-3春日東
〇男子バレー
那珂川北2-0御陵 予選リーグ
那珂川北2-0筑山
那珂川北2-0大利 決勝トーナメント
那珂川北1-2平野
那珂川北0-2学業院 3位決定
4位筑前大会出場
〇女子バスケ
予選リーグ
那珂川北48 - 90 二日市
那珂川北77 - 28 筑山
〇男子バスケ
予選リーグ
那珂川北56 - 70 学業院
那珂川北68 - 50 太宰府東
【筑前地区大会】 県大会出場
〇陸上女子
砲丸投 優勝 毛利日陽 10m90cm
女子80 H  優勝 眞野いづみ 13秒55
女子走高跳 4位 眞野いづみ 1m41cm

お知らせ

1・2年生駅伝マラソン大会の開催について

体力向上を目的に12 月14 日(土)、1・2年生を対象に校内駅伝マラソン大会を開催します。

電話の対応について

教職員における働き方改革の一環として、職員は、平日は21時までに退庁すること、休日・祭日は部活動以外登庁しないことを推進しています。そのため、基本的に平日21:00~7:00、休日・祭日は、電話の応対ができません。
なお、部活動顧問への連絡方法については、各部活動ですでに周知されていると思いますので、再度ご確認ください。

車での送迎について

朝遅刻ぎりぎりに、猛スピードで生徒を送ってくる車があります。とても危険ですし、地域からの苦情もあります。
徒歩での登下校をさせてください。

10月・11月の主な行事

20日(日) 男子バスケ(太宰府)
女子バスケ(太宰府)
県大会(陸上 博多の森陸上競技場)
25日(金) 文化祭
27日(日) 筑前大会(体操競技 福岡市総合体育館)
11月2日(土) 筑前大会(男子テニス 山家テニスコート)
8日(金) 生徒会立会演説会・選挙
11日(月) 英検IBA第2回(3年生)
14日(木) 第4回定期考査
15日(金) 第4回定期考査
16日(土) 筑前大会(ハンド 粕屋中学校)
19日(火) 情報モラル教育(1年)
21日(木) 専門委員会
25日(月)~ 教育相談・進路相談~12月2日(月)
30日(土) 県大会(ハンド 福岡市総合体育館)

那珂川北中学校 学校だより