「コロナ対応の変更に対する理解と協力を」

校長 古澤 裕二

先日、新入生保護者説明会を開催しました。現時点で、新入生173人、学級数5クラスを予定しています。中学校では、学習内容が難しくなり運動の機会も随分増えます。また、各個人の成績がシビアに表されるため、その結果を真摯に受け止める強いメンタルも重要です。新入生の皆さんには、中学校入学に向けて学習面・運動面、そして何より心の準備をお願いします。

さて、オミクロン株の急拡大により、新型コロナウイルスが猛威を振るい、全国的に休校や学年・学級閉鎖が相次いでいます。福岡市内の公立学校における学年・学級閉鎖は161校、休校は1校です。那珂川市内の小・中学校における学級閉鎖も20学級を超えています(ただし、学級内での感染はありません)。本校においても、生徒本人や家族が「陽性者」「濃厚接触者」等であることが判明して「自宅待機」をするケースが46件、学級閉鎖が1クラスあり、その対応に追われています。学校生活では、昼食以外はマスク着用を義務づけ、黙食や換気、昇降口での検温、アルコール消毒等、これまでの取組を再度徹底させているところです。

現在感染が急拡大している「オミクロン株」については、ニュース等でご存じのことと思います。一般的に、「デルタ株」よりも感染力が強い反面、軽症が多く重傷リスクが少ないと言われていますが、そのことは次のようなデータにも表れています。

①「潜伏期間」
デルタ株は平均5.6日、最大で14日。一方、オミクロン株は平均2日、最大5日。

②「ウイルスを排出するピーク」
デルタ株は症状が現れる2日前からウイルスを排出して
おり、発症時にはウイルス排出量がピーク(そのため保健所は発症の2日前まで遡って濃厚接触者を洗い出していました)。一方、オミクロン株は発症して3日~6日後にウイルス排出量がピーク。

③「致死率」や「重症化率」
沖縄県のデータによると、オミクロン株による致死率は23000分の1(0.00004%)。デルタ株による致死率は2~3%。肺炎を発症する人の割合は、オミクロン株はデルタ株の約6分の1。

データの真偽は専門家に任せるとして、ウイルスの特性に違いがあるなら、対応の仕方に違いがあってしかるべきです。保健所の方も大変ご苦労されていると思いますが、従来どおりの保健所を介したコロナ対応(濃厚接触者の特定とPCR検査の実施)では、感染者が急増している現状には対応できないと感じています。実際に、本校で陽性者1名が出た場合、保健所からの指示を待つ状況が2~3日続いて、その間は学級閉鎖を行っています。今後那珂川市では、文科省のガイダンス等にもとづき、保健所に代わって学校と市教委が協議して、「濃厚接触者」を特定するなど、コロナ対応が変更になります(本日配付の市教委からのプリントもご参照下さい)。コロナ対応のポイントは、次のような内容です。

①濃厚接触者となる児童生徒の特定

  • 学校と市教委が協議を通じて特定
  • 原則として感染者の半径1メートル以内の席の生徒

②学級閉鎖の実施

  • 学級内で感染が広がっている可能性が高い場合(複数の感染者・複数の濃厚接触者、複数の風邪 等症状、その他必要と判断した場合)
  • 原則として5日間(土日祝日を含む)まで

③濃厚接触者と特定された生徒の対応

  • 感染者と最後に接触した日の翌日から7日間自宅待機(陰性が確認されても期間は短縮されない)
  • 濃厚接触者と特定された生徒の兄弟姉妹についても同じ期間自宅待機(濃厚接触者の陰性が確認され、かつ家族全員に体調不良が認められない場合には、その兄弟姉妹については登校再開可)

④濃厚接触者とされなかった生徒の対応

  • 学級閉鎖になれば5日間の自宅待機
  • 学級閉鎖になっても、濃厚接触者とされなかった生徒の兄弟姉妹については登校可

ニュース番組で、長﨑大学大学院の森内浩幸教授は、現在のコロナ対応は「病気の重さと全然比例していない」と述べておられました。この点の見直しも含めて、3回目のワクチンや飲み薬の普及等によっても、今後コロナ対応が随時変更されていくと思われます。やがては「濃厚接触者」の特定もなくなり、インフルエンザ並の対応へと変わるかもしれません。すでに、医療機関を受診しなくても自宅療養を認める「自主療養」制度を導入する自治体も出てきており、コロナ対応に変化が出てきています。

これから受験を迎える3年生の皆さんは、このような状況に不安を抱いている生徒も少なくないでしょう。家族の皆さんも同様に、気苦労が絶えないと思います。現在、受験生はオンライン授業・家庭学習を、受験を終えた生徒は通常登校を実施しています。私立一般前期入試が終わるとともに、一旦3年生全員を通常登校に戻しますが、公立一般入試が近づいたら再び、受験生はオンライン授業・家庭学習とする予定です。そうすることで、受験生が感染者や濃厚接触者等になることを防ぐ目的です。受験生の皆さんは、こういう時こそ、状況に振り回されず、目標達成への強い意志をもって入試に望んでほしいと思います。コロナ禍という条件は受験生の誰もが同じで、受験そのものは誰もが乗り越えてきた人生における第一関門です。保護者の皆様には、引き続き受験生の精神的なサポートをお願いするとともに、今後も予想されるコロナ対応の変更について理解と協力をお願いします。

冬休み課題テストの結果

1月12日(水)に行われた、学力診断テストの結果をお知らせします。1年生は(グラフ中▲)です。11月の実力テストと同じく「55」を維持しています。今回は特に英語の成績が上昇しています。他教科も頑張ってほしいと思います。2年生(グラフ中◆)は「57」となり、前回と比較すると1ポイント落としてしまいましたが、依然、筑紫地区内で上位を維持しています。3年生(グラフ中●)は前回から1ポイント落として、「53」となりました。受験勉強疲れでしょうか。この時期に頑張ることが、高校の学習にも繋がっていきます。ここでもうひと頑張りです。1・2年生は、2月4日(金)に学年の集大成となる学力診断テストあります。現在、学校ではこのテストに向けて対策をしています。筑紫地区一番を目指して日々の学習を頑張っていきましょう!

吉本道場が始まりました!

塾と学校の連携強化の取組である「吉本道場」が1月24日から始まっています。第1回は、申込者や希望者を全員集めて、吉本先生による話をしていただきました。3年生に対しては高校生になる前にやっておきたいこと・知っておくべきことについて話していただきました。1・2年生に対しては受験に向けての勉強について、そして学校の授業の重要性について話していただきました。

吉本道場がどのように行われているか、オンライン視聴が可能です。今日の内容が気になる!という方は、すでに動画をアップロードしてありますので、是非ご視聴ください。視聴方法は2通りあります。いずれの場合もGoogleClassroomの「吉本道場」に入る必要があります。クラスコードは、プリントにて配付しております。また、お子さんのChromebookが必要になります(お手持ちのスマートフォンやタブレットからは視聴できません、ご注意ください)。

【「吉本道場」受講者の感想】

  • 一つの計算に1ページ使っていいとか、分数は2行使っていいとかノートの取り方とか、目からうろこです。
  • 普段できないような難しい問題にもチャレンジできて、自分にとってはとてもためになります。
  • 教科書の使い方とかためになります。もっとはやく知っていたらという勉強方法をたくさん教えてくれます。みんなにもお勧めです!
2月の学力診断テストへ向けて選択授業

1月28日(金)に、2月学力診断テストへ向けた第1回選択授業が行われました。生徒はそれぞれ5教科の中から苦手な教科、伸ばしたい教科を選び、点数UPに向けて黙々と取り組むことができました。今年度最後の学力テストです!自己ベストを出せるように頑張っていきましょう!

学校からのお知らせ

※「今後のスケジュール」「コロナ感染症拡大防止に係るお願い」については、HPトップをご覧下さい。