「SNS上における暴力行為等の投稿・拡散について」

 2年生は、2月12~14日の日程で、関西方面に修学旅行に行ってきました。天気にも恵まれ、すばらしい修学旅行になりました。「光進」のスローガンのもと、実行委員中心に生徒主導で運営する姿が見られ、頼もしく感じました。

 さて、近年社会問題化している「SNS上での暴力動画の投稿・拡散」について、文部科学省は1月14日、全国の都道府県・政令市の教育長を対象に緊急オンライン会議を開きました。重大な暴力行為・いじめが発生していることに加えて、エスカレートした投稿・拡散で誹謗中傷につながる恐れも広がっているとして、文部科学省初等中等教育局長は、暴力・いじめの見過ごしがないか速やかにアンケート調査などを通して確認を求めるとともに、SNSによる拡散があらたな人権侵害を生むことにつながるとして、3学期中に情報モラル教育を実施することなどを要請しました。本校でも1年生対象に毎年情報モラル教育を実施しています。今年度は全学年対象に専門家の方による性暴力防止教育を行い、SNSへの性的な画像や動画の投稿や保持などの違法性についてもお話しいただきました。今月も福岡県警察本部少年課より出されたSNSの利用に関する啓発パンフレット(右資料)を基に、再度SNSでの悪質な書き込みの違法性や被害に巻き込まれた時の相談先などについて、情報モラル教育を実施したところです。

 子どもたちの手元にあるスマートフォンは、世界とつながる便利な道具であると同時に、使い方を一つ間違えれば、被害者にも、そして「犯罪者」にもなり得る危険な凶器となります。かつてであれば「子供同士の喧嘩」や「悪ふざけ」として済まされていたような行為が、インターネットという公共の場に晒された瞬間、それは明白な「犯罪行為」として扱われる社会になっています。加害者となった生徒、あるいは面白がって拡散した生徒の名前や顔写真は、ネット上の「特定班」と呼ばれる人々によって瞬く間に特定され、晒されているケースが報道されています。その情報は、高校・大学へ進学する時、就職活動をする時、あるいは将来結婚をして家庭を持とうとした時、どこかから浮上してくる恐れがあります。 「中学生の時の若気の至り」という言い訳は、インターネット社会では通用しません。たった一度の「送信ボタン」のタップが、将来の夢や可能性をすべて閉ざしてしまう可能性もあるのです。しかし、多くの子どもたちは、「自分は殴っていないから関係ない」「ただ撮影していただけ」「みんなが見たいと思ったからアップしただけ」という軽い気持ちで関わってしまいます。この認識のズレこそが、最大のリスクなのです。

 これほどのリスクがあるにもかかわらず、なぜ子どもたちは過激な動画を投稿してしまうのでしょうか。 背景には、SNS特有の心理状態があります。

承認欲求の暴走: 「いいね」や「リツイート」の数が自分の価値だと錯覚し、より注目を集めるために過激な行動(暴力、迷惑行為)に走る。

想像力の欠如: 画面の向こうにいる被害者の痛みや、それを見た第三者がどう思うか、警察がどう動くかという想像力が、スマホの画面を通すことで遮断されてしまう。

同調圧力: グループラインなどで「面白い動画を共有しないとノリが悪いと思われる」という空気があり、断りきれずに拡散に加担してしまう。

 これらは、まだ未熟な中学生の心に容易に芽生える心理であり、だからこそ大人のブレーキが必要です。学校でも、情報モラル教育などを通じて繰り返し指導を行っておりますが、スマホの利用は主に学校外、特に家庭や個人の時間に行われます。子どもたちを守るために、保護者の皆様には以下の3点をお願いいたします。

①「スマホを持たせる責任」の再確認

 スマートフォンは、高額な通信機器であると同時に、法に触れる行為が容易にできるツールです。契約者である保護者には、未成年の利用を監督する責任があります。「フィルタリングサービス」の利用は法律上の義務でもあります。「子どものプライバシーだから見ない」のではなく、「子どもが犯罪に巻き込まれないために見守る」というスタンスで、定期的にスマホの使い方やSNSの投稿内容を確認してください。これは過干渉ではなく、保護者としての「安全管理」です。

②具体的なニュースを話題にした対話

 ニュースを見聞きした際、「怖いね」で終わらせず、一歩踏み込んで話し合ってください。 「もし友達が誰かを殴っている動画を送ってきたら、どうする?」 「それを転送したら、あなたも罪になることを知っている?」 「一度アップしたら、一生消えないことをどう思う?」 と具体的に問いかけることが有効です。親が「それは絶対に許されないことだ」という毅然とした態度を示すことが、子供の規範意識を育てます。

③「拡散しない勇気」を教える

 もし、暴力動画やいじめの動画が回ってきたら、そこで止めることが重要です。「拡散しない」「保存しない」「反応しない」。そして、すぐに大人(親や先生)に相談すること。 「チクリ」ではなく、それが友達を、そして自分自身を最悪の事態から救う唯一の方法であることを伝えてください。

 「暴力はいけない」という当たり前の倫理観に加え、「ネットに上げることは犯罪である」という法的な知識の両輪を、学校と家庭が連携して子どもたちに伝えていくことが大切です。何かSNS上のトラブルで不安なこと、気になる情報がありましたら、学校や関係機関へご相談ください。

受験シーズン突入と中学校卒業に向けて

 これまで1・2年生のよきモデルとなって学校生活を牽引してきた3年生は、この冬から本格的に上級学校進学に向けた受験シーズンを迎えると同時に、3年間の学校生活の集大成の時期を迎え、残りわずかとなった中学校生活を過ごしています。

 2月に入り、本校の生徒昇降口には「卒業までの登校日数」と「公立高校入試までの日数」が記された日めくりカレンダーが毎日掲示されるようになりました。これは、3年生が日替わりで分担し作成しているものです。「今日の一言」の欄には、一人ひとりの思いが込められた仲間へのメッセージが、また、3年間の中学校生活を振り返った思い出の場面がそれぞれ記されています。

 1月下旬の私立高校専願入試を皮切りに本格的に始まっている高校入試。2月も引き続き3年生が様々な入試に挑み、自己が掲げる卒業後の進路を実現しようとしています。放課後の職員室前廊下では、仲間と自主的に勉強に励む3年生の姿が毎日みられています。また、入試で実施される面接試験に向けて、休み時間や放課後を活用してその練習に励む姿も数多くみられています(右下の写真は接遇マナー講座講師・俵純子先生による面接指導)。

 初めて経験する上級学校入試の緊張感に包まれながらも、卒業に向けて残りわずかとなった中学校の生活を日々大切に過ごしている3年生。全員がそれぞれ「笑顔の春」を迎えてほしいものです。

2年生「修学旅行」を実施しました

 2年生では、12日(木)から2泊3日の日程で京都府・奈良県を主な目的地とした「修学旅行」を実施しました。

 旅行初日の12日(木)はJR博多南駅で出発式を実施したのち、山陽新幹線で近畿地方へ向かい、神戸須磨シーワールド(兵庫県)を経て宿泊地・京都府に入りました。また、2日目には京都市内の歴史的文化遺産等を巡る班別自主活動を展開、最終日の3日目には東大寺(奈良県)を訪問するなど、級友とともにわが国の歴史遺産に数多く触れる3日間となりました。

 今回の修学旅行には、生徒実行委員会を中心に「光進~メリハリ・思いやり・協力~」をスローガンに掲げ、修学旅行前後の取組を通して「全員が互いに力を合わせて学校生活の中で成長し続けよう」という目標を掲げて臨みました。見知らぬ土地で仲間と協力し合いながらの諸活動を通してよき思い出をつくるとともに、集団生活や公共施設利用における心構え等を体得しながら、社会性をしっかりと身に付ける機会となりました。

 出発日、朝早くからお弁当の準備をしていただいた保護者の皆様をはじめ、修学旅行実施に関わりご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました。