本日、本校3年2組において、金城先生の社会科の研究授業を実施しました。本授業では、日本が直面している重要な課題である「少子化」をテーマに、政策の在り方について「なぜ?」を追求し、自分の考えをグループで共有し、根拠をもって説明できることを目的としました。そこで授業のToday’s goalは、「少子化が進む日本に必要な政策を考察し、少子化問題の政策を様々な視点から説明できる」と設定しました。

授業では、思考ツールとして「ループ図」を活用しました。少子化は、出生数の減少だけでなく、雇用、経済、子育て環境、社会保障など、複数の要因が相互に関係し合って進行しています。生徒たちは、ループ図を用いて要因同士のつながりを可視化し、「なぜ少子化が進むのか」「政策がどこに影響を与えるのか」を整理しながら考えを深めていきました。

学習活動では、国が行っている子育て支援策や補助金制度を資料から読み取り、その効果と課題を検討しました。その上で、「経済的支援だけで十分なのか」「働き方や地域の役割はどうあるべきか」など、立場や視点の違いを意識しながら意見交換を行いました。生徒からは、保育環境の充実、若者の雇用安定、男性の育児参加促進など、具体的で現実的な提案が多く出されました。

授業を通して、生徒たちは一つの政策だけで問題が解決するわけではなく、複数の要素が循環的に関わっていることに気付きました。また、自分の考えを図や言葉で説明することで、少子化問題を自分事として捉える姿が見られました。