先日、精華女子短期大学 助教諭の阪田直美先生をお招きし、食育講演会を行いました。阪田先生には、成長期の真っただ中にある中学生にとって最も重要なテーマである「朝食の役割」と「体づくりのための栄養」についてお話しいただきました。
阪田先生はまず、「朝食は1日のスタートダッシュを決める重要なスイッチ」だと強調されました。朝食を摂ることで寝ている間に下がった体温を上げ、脳と体にエネルギーが行き渡ることで、午前中の授業や活動に集中できる体制が整うとアドバイスしてくれました。単に空腹を満たすだけでなく、生活リズムを整える上でも欠かせない習慣であることを改めて学ぶ機会となりました。
また、「体づくりと栄養」については、中学生という時期が一生で最も体が成長する時期(発育急進期)であることに触れられました。丈夫な骨や筋肉をつくるためには、好きなものだけを食べるのではなく、炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラルといった栄養素をバランスよく摂取することが不可欠だと話してくれました。自分の活動量に見合った食事量を知り、必要な栄養をしっかり摂ることが、部活動でのパフォーマンス向上や、病気に負けない強い体づくりに直結すると教えていただきました。
今回の講話を通して共通していたメッセージは、「食事は自分の未来をつくる投資である」という点でした。これまでは保護者の方に用意してもらうことが当たり前だった食事も、これからは「今の自分の体には何が必要か」を考え、自ら進んで栄養を摂るという「自己管理の意識」を持つことが大切だと気づかされました。
専門的な知識をわかりやすく、かつ生徒たちが実践しやすい形でお話しいただき、自分の食生活と体を見つめ直す大変貴重な時間となりました。



