11月17日(火)の6時間目、1年生を対象に情報モラル教育を行いました。那珂川北中ブロックICT教育推進委員長の日髙 光昭さんを講師としてお招きし、インターネットに潜む「ドキドキ」をテーマに、SNSやオンラインゲームなどにおける注意点を解説していただきました。

有名な「吊り橋効果」をもとに、インターネットでのドキドキがその後の危険な行動の引き金になっていることを教えていただきました。特に人間関係の経験が不足している小中学生は、オンライン上で顔も知らない相手と関わると、相手のちょっとした言葉に一喜一憂し、その「ドキドキ」を相手への好意と錯覚して、トラブルを起こしたり犯罪に巻き込まれたりすることが多いそうです。

スマホゲーム、とくに「ガチャ」についても、次で欲しいものが手に入るかもしれないという「ドキドキ」が、お金を使うことに対するハードルを下げるようです。また、スマホゲームのガチャは何回やっても欲しいものが出ない場合もあり、それは確率の計算から理論的に証明できていることも紹介していただきました。

SNSの使い方についても、感情のコントロールが未熟な内は、「ドキドキ」したことをすぐに文章や写真、動画でSNS上に発信してしまい、そこに個人名や住所、家庭環境の特定につながる個人情報が入っていても気づかないとのことです。特に最近はカメラの解像度が増しており、写真の中の小さな映像から特定できてしまいます。

どれも、「ドキドキ」のまま行動するのではなく、一度時間をおいて冷静に「大丈夫かな?」「本当に必要なことかな?」と考えてから行動することで防げるものです。包丁を扱うときは細心の注意を払うように、スマホやインターネットという便利だけれども危険な道具も、冷静な状態で使うべきだと感じました。