那珂川北中学校の第3代校長先生は、那珂川北中学校の後、韓国釜山市にある日本人学校に赴任されました。
そこでのことが9月19日付け西日本新聞3面で紹介されていました。

※リンク先はそのWEB版です。

那珂川北中学校 前校長先生の西日本新聞での紹介記事

架け橋 荒波を超えて(上)

二つの国籍ともに育つ 日本人学校

「用意、スタート」「頑張れ!」。放課後の校庭に運動会の練習に励む子どもたちの歓声が響く。韓国釜山市の釜山日本人学校は小・中学部計33人のうち16人が韓国籍を持つ。住宅地のこじんまりとした学舎には日韓両政府による泥沼の対立とは無縁の日常がある。
1975年設立の同校は、2017年から韓国人の子どもたちを受け入れている。日本人駐在員の減少や北朝鮮情勢の緊迫化などが影を落とし、児童生徒数の維持が難しくなったからだ。17年に就任した長(おさ)信宏校長(62)は「違う国の子どもたちと接して、日本人の子どもも以前より伸び伸びと育っている」と明かす。
子どもたちは6日、釜山であった野球の18歳以下によるU18ワールドカップ(W杯)日韓戦を観戦した。試合は延長にもつれ込む大接戦。「どっちも勝って」と声をからした子どもたちは韓国が勝利すると、全員で双方の国旗を振り両チームの健闘をたたえた。
授業はもちろん日本の教科書を使い、日本語で行う。韓国籍の16人は両親や親のどちらかが韓国人で、うち12人は日本国籍も持つ。多くは親の転勤などで日本に渡って公立校に通い、帰国後も日本の教育を受けたいと希望して入学する。
長校長は福岡県内の中学などで約40年の教師生活を送り、同校に赴任した。日々接する韓国籍の教え子たちについて「日韓それぞれの国を理解し、いずれ日本の味方になってくれる人材。ここで学んだことを誇れるよう支えたい」と語る。
対立を深める日韓両政府。長校長は「二つの国を背負う子どもたちは、どちらの国が独り勝ちしても、悲しく苦しい思いをする」と気をもむ。互いを尊重し、バランスの取れた関係が築かれることを切に願う。
運動会の練習の合間、韓国籍の児童生徒会長、鄭伊建(チョンイゴン)さん(14)に日韓の対立をどう思うか聞いた。「ニュースを見ると悲しくなる。僕たちが楽しく学校生活を送っているのは見てもらえれば分かるでしょう?」。鄭さんはそう言って小学生が駆け回る校庭を見回した。
鄭さんは練習の輪に戻り「もう1回やってみよう」と下級生たちに優しく声を掛けた。上級生が下級生の面倒をよくみる。長く続く同校の校風だ。国籍を超えて伝統が受け継がれている。(釜山で池田郷)
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日韓関係は1965年の国交正常化以降、最悪とされる。両国政府が関係改善の糸口すら見いだせない中で、両国をつなぐ将来世代を育み、草の根の交流を続ける人たちの思いを紹介する。