先日(6月7日)、選手激励会が行われました。
剣道部・緒方さんの代表あいさつです。
代表のあいさつ 剣道部 緒方寧寧
はじめに、選手激励会という場で意見発表できることに感謝したいと思います。部長を代表して、今の自分の気持ちを発表したいと思います。
ちょうど2年前、私が1年生で剣道部に入部したときは、強くて頼りがいのある3年生のもとで、充実した練習を重ね九州大会3位という結果を残すことができました。昨年は県大会の準決勝で負けて九州大会には出場できませんでしたが、2年生中心の若いチームでがんばることができました。
早いもので、私もとうとう最後の中体連を迎えようとしています。「1・2年生の頃に描いていた、自分が目標とする理想の先輩の姿に、果たして私は近づくことができたのか」と最近よく考えます。
思い起こせば、この2年と3ヶ月は、苦しいことの連続でした。毎朝のランニング、体幹トレーニング、タイヤ打ち、そして放課後の防具をつけての稽古はとてもきつかったです。夏は暑さとの戦いで、大量の汗をかきながら稽古をし、冬は気が遠くなるほどの打ち込みと追い込みを続けました。
2年生になって、女子で剣道部の部長に選ばれたことは責任重大でした。先生から最初に言われたことは、「部長として、みんなにきついことを言ったり、厳しい練習をさせなければならないが、何よりも、あなたが誰よりも一番きついことをする人になりなさい」ということでした。私は覚悟を決めて努力をしました。誰よりも早く着替え、防具をつけ、練習の前には率先してトイレ掃除をするなど、当たり前のことにも全力を尽くしました。土日は県外の強い学校と練習試合を重ね、全国レベルのことを学びました。新人戦では地区大会で負け続け、悔しい思いを何度もしましたが、今は男子も女子もまとまりチームワークもよくなってきたし、強豪にも負けなくなってきました。努力すれば必ず成果が出るということを部員みんなで実感しています。
私は部長として他の部員に負けないくらい努力しているつもりですが、実際は目標とする柿元冴月先輩の努力にはとうてい届いていないと思います。柿元先輩は北中の卒業生で、中学3年で全国大会で個人優勝し、現在は茨城県の高校で活躍されているあこがれの先輩です。素晴らしいのは剣道だけではなく、日頃の生活面や礼儀、謙虚な態度など、人間としてとてもすばらしいところです。いろんな先生から聞いたのですが、先輩はクラスの誰よりも掃除を黙々とがんばり、自分のことよりも困っている人のことを優先し、リーダーシップもあり、クラスの人や他校の先生方にも親しまれる存在だったそうです。また、大会や遠征が続いても勉強をおろそかにせず、宿題や自学ノート忘れが一度もなく、授業中も常に集中して寝ることが一度もなかったそうで、小林先生から聞きましたが、現在も県立高校で成績は学年で一番だそうです。
私は、これほど努力を重ねていらっしゃる先輩を心から尊敬します。いつかは自分も近づきたいと思います。苦しいことや様々なプレッシャーがある中で、決して弱音を吐かず、小さなことや当たり前のことを全力で行い、それを毎日コツコツと積み上げていく。言葉で言うのは簡単ですが、実際にこれを続けるのは難しいことです。しかし、自分が決めた目標を達成するために絶対にあきらめずに努力をされている、先輩の意志の強さと根性を見習いたいと思います。
3年生のみなさん、最後の中体連やコンクールに向けて最後の追い込みだと思います。今はとても苦しい時ですが、今話したように努力は無限大にあるので、絶対に逃げずに最後までがんばりましょう。あきらめそうになった時は、この柿元先輩の話を思い出してください。また、体育祭で経験したように、全力・本気でやりきった後には必ず達成感が残るはずです。
私も自分のしてきたことを信じて、そして一緒にがんばってきた仲間を信じて、思いっきり最後の中体連をがんばりたいと思います。
最後に、私は部活動を通して、本当にたくさんのことを学びました。1・2年生の皆さん、私たち3年生はこの中体連で引退しますが、8月からは2年生が中心となってすばらしい部をつくってください。すばらしい部とは大会で優勝するのではなく、一つの目標に向かって全員があきらめず、苦しいことに立ち向かい、みんなで乗り越えていく部だと思います。そんな部にしてほしいと思います。
以上で私の発表を終わります。最後まで聞いてくれてありがとうございました。