錦ケ丘中学校と那珂川北中学校とのPTA意見交換会

校内の被害状況の視察をした後、錦ケ丘中学校のPTA本部役員、校長先生、教頭先生、そして那珂川北中学校のPTA本部役員、IT推進委員で意見交換を行いました。

錦ケ丘中学校のPTA本部役員との交流会 – Spherical Image – RICOH THETA

双方のPTA会長、錦ケ丘中学校の校長先生、教頭先生の挨拶の後、個々人の自己紹介が行われ、那珂川北中学校PTA会長から、那珂川北中学校がどうして錦ケ丘中学校への支援活動をしようとしたのかの話がありました。
その後、錦ケ丘中学校の教頭先生から、震災直後から避難所の役割が終わるまでの細かい経緯やその時々の問題点、課題などの話がありました。
続いて錦ケ丘中学校PTA会長から、「学校・PTA・自治協議会が連携した避難所運営について」の話がありました。
この話は内閣府の「熊本地震を踏まえた応急対策・生活支援策検討ワーキンググループ」の会合での話を踏まえたもので、内閣府のホームページに記載しているものと同じ書類もいただきながら、様々な問題に直面した時の生の声を聞くことができました。
最後に、今後の錦ケ丘中学校と那珂川北中学校と具体的な「目に見える復興支援」、そして相互の学校の交流についての課題などの話をしました。

PTA本部役員Nさんの話

さまざまな困難の中、まずは子どもたちのため、そして地域のために活動されている錦ケ丘中学校のPTA会長の話は、実際に経験した方にしか語る事のできない内容で、気づかされることが多かったです。
今回の研修の感想を一言で言い表す事など出来ないし言葉を書き連ねたからといって思ったことを全部表現することはできないけれど、実際に行ってみて直接見ることで多くのことを感じることができたのは良かったという事だけは言えます。
錦ケ丘中学校の方には、感謝してもしきれません。
支援というよりは交流を望まれていたので、今後那珂川北中学校として、どのような形でそれを具体化していけるかを考えていきたいと思います。

PTA本部役員Mさんの話

まず自分では縁もゆかりもない熊本の方たちと出逢えた事にとても感動し、こんなチャンスを頂けた事にとても感謝しています。
個人的には、お仕事で支援のご協力を募ったり、支援物資を提供したりしましたが、錦ケ丘中学校が那珂川北中PTA会長の母校ということで、目に見える支援がどのような形になるのか知ることができました。
この事が自分の経験になり、人に伝える力になると思えると、とても嬉しく思います。
子どもたちのために、家族のために、奮闘されたたくさんの大人たちの底力と、これからもっと良いものにしようとする思いを知る事ができ、私も素晴らしい刺激を受けました。
これを機に素晴らしい交流が深まり、いつか子どもたちが大人になって、どこかでこの事を思い出し、偶然にでも出会える日が来るといいなぁと心から思います。
素晴らしい子どもたちの未来に向けてこれからもお手伝いしたいと強く思います。

PTA本部役員Sさんの話

PTAの交流会では、貴重な体験談を聞き、あってはならない災害が、いつあっても冷静に動けるように話すことが大切だと思いました。

PTA本部役員Eさんの話

震災直後から避難者の対応をした話を聞くと、色々あり過ぎてかなりしんどかったのではと思います。
金銭的な支援も必要だけど、精神的な支援の方に力を入れた方が良いのではと思うようになりました。
錦ケ丘中学校の校区は他の地域より被害が少ないと聞きましたが、私生活や学校生活に何かしらの不安をずっと抱えている状態だと思います。
この状態を脱するには、交流によって精神的なストレスを無くしていく方向に持っていくのが良いのかなと考えています。

IT推進委員会Hさんの話

災害時の物資が入っている倉庫の鍵がすぐ見つからなかったことや、またその倉庫に入っていたものが水害対策を想定したものであったということ、また錦ケ丘中学校PTA会長が東京に出向き会合で話をした内容は、今後の那珂川北中学校、また那珂川北中学校を取り巻く地域の防災対策のための色々なヒントがあると感じました。

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