平成27年9月15日付、西日本新聞の31面に剣道部女子の柿元さんが紹介されておりました。
記事をそのまま紹介させていただきます。

那珂川北中学校剣道部・柿元さん、西日本新聞で紹介

県勢決戦 ライバル激突

「全国中学剣道大会」女子個人戦

秋田市で8月にあった「第45回全国中学校剣道大会」女子個人戦で、県代表の2人、福岡市立玄洋中3年妹尾舞香(まいか)さん(15)と那珂川町立那珂川北2年柿元冴月(さつき)さん(14)が決勝で激突。約30分にわたる激闘の末、妹尾さんが勝利し、初優勝を成し遂げた。2人は小学生時代からしのぎを削るライバル。福岡県勢同士の熱い頂上決戦に、会場はどよめきに包まれた。(江藤俊哉、浜口妙華)

熱闘30分 会場からどよめき 小学時代から競い合う

大会は8月22~24日に開催。個人戦は各都道府県の代表2人ずつ(開催地は4人)の計96人が出場した。試合は1試合(3分間)3本勝負のトーナメント方式。
2人はそれぞれ6試合を勝ち進み、迎えた決勝戦。3分間では双方1本も取れず、時間無制限の延長戦へ。息詰まる攻防が続き、20分が経過しても勝負は付かない。審判が中断を告げ、給水休憩。試合再開。数分後、つばぜり合いから下がり際、互いに「引きメン」を放つと、妹尾さんのメンがわずかに早く決まった。


妹尾さんは5歳の頃、剣道をしていた父の影響で、福岡市西区の道場「今宿少年剣道部」に通い始めた。中学進学後も剣道部の練習の傍ら、週4回の道場通いを続けている。
柿元さんも4歳で、父が剣道をする姿に憧れ、同市南区の道場に入門。小学1年のときに同区の道場「福岡如水館」に移った。現在も中学の部活動とともに道場で週4回練習している。
2人の初対戦は妹尾さんが小学4年、柿元さんが同3年の頃。結果は妹尾さんの圧勝だった。柿元さんは「手も足も出なかった」と振り返る。
その2年後、全国大会の小学生女子の部に出場した2人は決勝で対戦。6年生の妹尾さんが5年生の柿元さんを破り、優勝を飾った。翌年の同じ大会では、中学に進学した妹尾さんに続き、柿元さんが全国優勝を果たした。
2人は今年、県大会、九州大会、全国大会といずれも決勝で対戦。県大会では妹尾さんが勝ったが、九州大会は延長戦の末に柿元さんが制した。妹尾さんは「悔しかった。絶対に全国大会で取り返そうと思った」
そして全国大会。互いに手の内を知り尽くす相手だけに、ともに延長戦は覚悟の上だった。妹尾さんは「気を抜かず、自分らしい剣道をしようと思った」、柿元さんは「作戦を立てても意味のない相手。無心で試合に臨んだ」
結果、一瞬の差で敗れた柿元さん。「悔しい」と話しながらも「初めは全然かなわなかった相手に、肩を並べるところまで来た」と自らの成長を実感する。


ともに「大の負けず嫌い」で互いに「絶対に負けたくない」という2人だが、試合を離れれば「冴月」「舞香」と呼び合う仲。幼い頃からさまざまな大会で顔を合わせるうちに打ち解けたという。
今回の全国大会で、妹尾さんは大会初日の朝の練習中に右太ももの肉離れを起こした。それを知った柿元さんは「舞香と決勝戦をやりたかった。だから心配だった」。2人の決勝戦が決まったときは「本当にうれしかった」という。
決勝戦を終えた2人は記念に会場の売店でおそろいのキーホルダーを買い、「Satsuki Maika」と名を刻んだ。2二人とも竹刀袋に付けている。
「世界一になりたい」と目標を掲げる妹尾さん。一方の柿元さんは今年逃した「日本一」を目指す。「来年は個人戦も、団体戦も、全国制覇したい」
20日に大阪市である全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会にはともに県代表として中学生の団体戦に出場。柿元さんが先鋒(せんぽう)、妹尾さんが次鋒を務める。初めて同じチームで大会に臨む2人は口をそろえる。「一緒に同じ目標を目指せるのは楽しみ。優勝したい」

北中ブロックをサポートしている高校