「校則及び懲戒マニュアルについて」 校長:古澤裕二

3月13 日、短時間ではありましたが、大変厳粛な雰囲気の中、第16 回卒業証書授与式を無事終えることができました。「立派な卒業式にしよう」と呼びかけてくれた元生徒会役員の皆さんやPTA役員の皆様、ありがとうございました。
さて、突然の休校措置となり、お子さんの生活態度はいかがでしょうか? 休校後に分散登校させたところ、どの学年でも少数ではありますが、染髪や眉そりなどの問題行動が見られました。休校措置になり教師の目が届かなくなった時だからこそ、「規範意識」や「自制心」によって自分自身をコントロールし、目的をもった有意義な生活習慣を築いてほしいものです。また、日頃から、そういう生徒に育てておかなければならないと痛感しました。
全国の公立中学校の中には「校則がない学校」もありますが、余程生徒の規範意識が高い学校か、もしくは生徒に迎合しているゆるい学校としか思えません。というのは、学校は「小さな社会」であり、社会にルールがあるように学校にもルールが必要なのです。学校にルールがなければ、生徒の「規範意識」や「自制心」はどうやって養われるのでしょうか。これらは、まずは周りの大人から様々な面で制限されることを通して学んでいくものなのです。
実際に、学校の「校則」を巡る裁判においても、「校則」自体を否定した判決はありません。一昔前には細かすぎる「校則」が批判され、「校則不要論」まで飛び出したことがありましたが、その5~6年後には成人式が荒れ始めました。仙台市の成人式に出席した考古学者吉村作治氏の「これは新成人ではなく、新生児のお祝いだ。」という言葉が有名になりました(1999 年)。学校という「小さな社会」が乱れると、数年後に実社会も乱れるという典型的な例です。そして、時代は振り子のように振られ、最近また「ブラック校則」なる言葉が出てきましたが、「校則」自体を否定するものであってはならないと思います。要は、「校則」の具体的な中身について、「社会通念に照らして合理性があるか」「生徒の実態に合致しているか」など、時代の変化とともに定期的に見直し作業が必要だということでしょう。
また、「校則」には必ず「懲戒」という問題が付いて回ります。「校則」に違反した際のペナルティのことです。学校教育法第11条には、体罰が禁止であること、その一方で「懲戒」を加えることができると明記されています。義務教育における「懲戒」とは何か? 文科省の通知によると、「注意、叱責、居残り、別室指導、起立、宿題、清掃、学校当番の割当て、文書指導など」がこれにあたります。アメリカでは、事前に「校則」と「懲戒」に関するハンドブックが配付され、生徒と保護者はその内容を読んでサインすることが求められています。日本の場合は、「懲戒」の内容が生徒や保護者に周知されていないことで保護者と学校側がもめたり、教師個人の感情的な指導や場当たり的な指導を生んだりする要因ともなっています。
本校でも、「校則」見直しが長年なされていなかったり、学年や部活動、教師個人によって問題行動に対する対応に差があったりする傾向があります。そこで、「校則」見直しや「懲戒マニュアル(ペナルティに関する一応の基準)」作成について、新生徒会役員と担当教員で協議を重ねてきました。その内容については、生徒だけでなく、保護者、地域(学校運営協議会)の皆様にも周知していただき、今後もより納得できるもの、より実態に即したものにしていきたいと思います。また、生徒の「規範意識」や「自制心」を向上させ、将来を通してよりよい生き方を考え実践できる生徒の育成に
努めていきたいと思います。
※実際の「懲戒マニュアル」は裏面をご参照いただき、ご意見がある場合は生徒指導主事「武田」までご連絡ください。
※来年度の生徒手帳には、「校則」と「懲戒マニュアル」が記載されています。
※新入生保護者説明会ではすでに説明しています。

第16回 卒業証書授与式

3月13日、那珂川北中学校第16回卒業式が、コロナウイルス対策で規模・時間を短縮して行われました。
校長先生は式辞の中で、予備校の講師兼タレントの林修さんの言葉を使われ「受験までの最後の一ヶ月で、その後の人生が決まる」と言われます。それはどういう意味でしょうか?受験の結果よりも、やるべき時にやるべきことを一生懸命頑張れたかが重要です。したがって、たった一ヶ月であっても全身全霊をかけて頑張れる人は、「一年間」頑張れる人である。「一年間」頑張れる人は、その後の「十年間」頑張れる人である。結局受験までの最後の一ヶ月は、「人としての生き方」が問われる一ヶ月であり、その後の人生を暗示しているというわけです。今後益々先の読めない時代となり、一生懸命頑張っても解決しない問題が出てくるかも知れません。また、一生懸命頑張っても報われないこともきっとあるでしょう。報われないかも知れないのに一生懸命頑張ることこそ、人として価値があるのです。と卒業生へ言葉を送られました。
そして、答辞では前生徒会長の原田彩花さんが、「今から様々な困難にぶつかることがあっても、那珂川北中での多くの行事や日常生活を通じて築いた仲間との絆は一生のものです。進路を切り開いた自信を胸に明るい未来を手に入れましょう。」と卒業
にあたっての言葉を力強く述べました。
167名の卒業生が、那北の地で培った自信と誇りを胸に新たな環境で花開いてく
れることを願っています。卒業おめでとう!

那珂川北中学校 生徒指導「懲戒マニュアル」

この項目の内容は下記PDFを参照してください。

4月行事

6日 始業式
7日 弁当の日
8日 給食開始
9日 入学式
10日 対面式
13日 部活紹介
14日 授業参観
15日 発育測定
16日 PTA委員総会
17日 避難訓練
18日 PTA総会
27日 体育祭練習

※あくまで予定です。コロナウイルス問題で変更があるかも知れません。