「部活動の望ましい在り方とは」 校長:古澤裕二

3年生は進路説明会を終え、今月末からの三者面談へと進みます。最終的な志望校決定の時期が近づいてきました。また、11月1日に解禁された「スポーツ特待・推薦」については、高校側から50件程の連絡が入っています。合格を確約する話であれば、随時生徒や保護者に担任が連絡を取っています。部活動や社会体育での頑張りが評価され、進路実現につながるケースも少なくありません。
さて、最近この部活動に関して、その在り方が問われています。きっかけは、教職員の働き方改革や練習効率の悪さ等です。因みに、本校教員の勤務時間は、平日8時25分から16時45分。勤務時間外の朝練や夕練は教員自身の判断によるボランティアであり、休日の部活動は少額の特殊勤務手当が出るだけです。どちらも実施義務はありません。
このような現状からスポーツ庁は、中学校の運動部活動について、活動時間を「長くとも平日2時間、休日は3時間程度」とし、「週2日以上」の休養日を設けるガイドラインを昨年度示しました(のちに文化部も同様のガイドラインが示されました)。高校には「準用を期待する」としています。それを受けて、各都道府県や市町村においても、同様の内容の指針が出されています。那珂川市においても、現在その指針を検討中です。
ただ、個人的には、このガイドラインには色々な問題があると考えています。あくまで私見ですが・・・。第1に、競技種目の特性が違うのに、一律に活動日数・時間を制限することには無理があるという点です。野球やサッカー等のチーム競技は時間がかかり、陸上や剣道等の個人競技は、短時間でも十分でしょう。また、「休日3時間」では、中体連をはじめ大会や試合等の開催すらできませんし、3時間で打ち切る方が非効率的です。第2に、各学校の施設状況に違いがあるという点です。体育館やグランド等を他の部活と共用したり日替わりで使用したりする場合です。たとえば、本校ハンドボール部は、他の部との競合により週1回しか体育館を使用できません。また、施設状況がよくても部員数が多すぎれば同じ事です。施設状況は、自ずと活動日数・時間を左右することになります。第3に、各運動部によって生徒や保護者、顧問の意識が異なる点です。先述したとおり、運動部の活躍によって進路を切り拓こうとしている生徒・保護者がいる反面、適度な運動で満足する生徒・保護者もいるでしょう。また、教員の中にも、部活動指導を目指して教員になった者や専門でない部活動の顧問で困っている者もいるでしょう(当然外部指導者などにお願いすることになりますが・・・)。もし強豪校として伝統がある運動部だったら、当然最初から高い目標をもった生徒・保護者・教員が揃うはずです。このような意識の違いによっても、活動日数・時間は左右されるはずです。
では、どうしたら望ましい部活動が実現できるのか? 各運動部において、生徒や保護者、顧問が方針を共通理解して、納得して部活動を運営または参加することが大切だと思います。三者が納得していれば、活動日数・時間の長短やその内容について、第三者がとやかく言う問題ではないと考えます。
本校では、今のところ①毎週1日は必ず休みを取る、②「テスト前の休み」「盆や正月の休み」など年間を通じて週2回程度の休日を取る、③練習時間が短い冬場(最短練習時間は45分)や試合前の平日練習については、保護者会代表の許可を得れば延長を認める、を基本に柔軟に対応しています。
最近、部活動もマイナス面ばかりがクローズアップされていますが、部活動で培われる精神力や技能、社会性、協調性等は大いに中学生の健全育成に役立っています。この点は、日本の中学校教育が長年培ってきたよい伝統だと思いますし、これをなくさないようにしたいと思います。また、最近問題になっている教員の働き方改革についても、部活動さえ制限すれば済むような問題ではありません。部活動生の保護者の皆様には、顧問との連携を密にし共通理解をよろしくお願いします。
尚、今年福岡女子商業高校でハンドボール専用体育館が建設され、地域の子供たちを集めてジュニア強化を目指した指導が始まるようです。すでに本校ハンドボール部は、練習場として使用させていただいたり合同練習を行ったりしています。
来年度は本校でもハンドボール部の「女子部員」を募集して、さらに女子商業との部活動連携を進めていく予定です。

第16回文化祭 響 ~想いよ届け!努力と成長の証~

10月25日(金)文化祭・合唱コンクールをミリカローデン那珂川で行いました。今年は、福岡女学院高校のプロを目指されている音楽科の生徒さんに演奏してもらい、迫
力と音色の違いには感動しました。また、多くの来賓の方々や保護者の皆様の前で、およそ1ヶ月間練習を重ねてきたビブリオバトルと合唱などを披露することができました。来賓の方々からも中学生の取組に感動したとお褒めの言葉をたくさんいただきました。
また、ギャラリーでは授業や部活動の時間に作った生徒作品をたくさんの方々が熱心にご覧になられていました。

実行委員長(中津留くん)の感想

3年生の合唱はやっぱりすごかったです。全部のクラスがすごく接戦だと思います。聴いていてとても楽しく、最高の文化祭でした。

そよかぜフェスタ

10月19日(土)にPTA フェスタ委員会の協力のもと、充実したそよかぜフェスタが行われました。前日の雨がすごく、今年は室内でのフェスタになりましたが、各部協力をして昨年よりも元気よく、たくさんの物を販売することができました。また、地域の方、卒業生、生徒や先生によるステージパフォーマンスは、すばらしいものでした。

新生徒会

11 月8 日(金)に徒会役員改選「立ち会い演説会・投票」が行なわれました。
原田会長を中心とした旧生徒会役員の功績は大きく、学校に活気が出てきました。
また、生徒会活動の担っている役割は大きく、生徒たちの「学校生活をいかに充実したものにするか」や「学力の向上、部活動の活性化等」に直結しています。新生徒会には、この流れを引き継ぎ、さらに発展させてほしいと思います。

生徒会役員

生徒会長 佐野木 菜生
新3年副会長 長岡 好情
新2年副会長 山内 日菜子
新3年書記 太田 美祈
新2年書記 内野 あかり
会計 松元 瑛大

中体連結果

【筑前地区大会】

男子テニス部

決勝トーナメント
準々決勝 那珂川北0-3篠栗北
順位決定 那珂川北0-3篠栗  ベスト8

ハンドボール部
那北 20 12-2
8-4
6 大利
那北 13 5-12
8-10
22 粕屋

【県大会】

○陸上女子 砲丸投 4位 毛利日陽 11m06cm

公開授業

11 月6日(水)から12 日20 日(金)までの期間に校内での授業力アップのための授業研究を行います。同教科の先生も参観しますが、保護者の方にも公開しますので、希望される方はぜひご参観ください。
詳しい日程につきましては、11月1日に配布しましたプリントをご覧ください。

お知らせ・お願い

  • 1・2年生駅伝持久走大会の開催について
  • 体力向上を目的に12 月14 日(土)、1・2年生を対象に校内駅伝持久走大会を開催します。3年生は5時間の授業となります。尚、弁当の日にもなります。

  • 登校について
  • この頃寒くなったせいか、8時25分ぎりぎりに走ってくる生徒が増えました。生徒の皆さんは、8時20分には昇降口を通過できるように、余裕をもって、家をでましょう。
    また、車での送迎も増えています。スピードの出し過ぎで、危ない場面があり、地域からの苦情も出ています。
    徒歩で、余裕をもって登校できるよう、家庭でも指導をお願いします。

11月・12月の主な行事

19日(火) 情報モラル教育(1年)
21日(水) 専門委員会
25日(月)~ 教育相談・進路相談開始(3年26日)
30日(土)
12月1日(日)
県大会(ハンド 福岡市総合体育館)
2日(月) 教育相談・進路相談終了(3年3日)
8日(日) 人権フェスタなかがわ(ミリカ)
9日(月) 読み聞かせ
12日(木) ワックスがけ
14日(土) 出校日(1・2年・・・校内マラソン大会)
(3年・・・授業)弁当の日
23日(月) 2学期終業式
生徒会リーダー研修
24日(火) 冬休み~1月7日(火)まで
生徒会リーダー研修

那珂川北中学校 学校だより