「公立高校入試制度の変更について」
校長 古澤 裕二
今月10日に行われた「北風走大会」は、天候にも恵まれ、無事に終了することができました。保護者の皆様の応援ありがとうございました。3年生は、今後「晴動雨読」が「朝自習」へと切り替わり、受験本番を迎えます。
さて、ここ数年で公立高校の入試制度が大きく様変わりしています。3年生の保護者の皆様には進路説明会等でお伝えしましたが、今回1・2年生の保護者の皆様にもお伝えしたいと思います。
これまで公立入試は、「推薦(今年度は2/7・8実施)」と「一般(今年度は3/7実施)」とがありました。そこに、「特色化」という新たな入試制度が加わり、受検制度がややこしくなっています。「特色化」の概要は次の通りです。
【特色化】
- 今年度は1月25・26日に実施(毎年、1月下旬)
- 受検資格は、高校が提示している出願資格(公立評定)を満たしている生徒 ※「公立評定」とは3年生の「前期+後期前半」における成績 5段階評価、9教科、最高45
- 受検内容は、「面接」「作文」「実技試験」
- 合格が内定した場合、他校への進学・受検は不可 内定しなかった場合、原則同じ高校を一般入試でも受検
- 「特色化」と「推薦」の掛け持ちはダメ。
要は、「推薦」と「特色化」との違いです。「推薦」は、学力や部活動、生徒会活動等に秀でた生徒を校内推薦委員会にかけて、高校の推薦基準を満たしているか、学校代表として推薦する人物として相応しいかを選考します。一方、「特色化」は、高校側から示された出願資格(公立評定の基準)を満たしてさえいれば出願できます。
なぜ、このような制度が急に導入されたのか?それは、私立高校への進学が増えているためで、公立高校への志願者を増やすための苦肉の策だと思います。そのため、①「特色化」の実施時期や合格発表が「私立前期入試(今年度は2/3実施)」よりも早く設定されています。②定員割れをしていた高校から順に「特色化」を導入していきました。今年度近隣の高校では筑紫丘・福岡中央を除いた全ての高校で導入され、この2校も来年度「特色化」を導入する可能性があります。③特に定員割れが激しい筑豊地区の6高校においては、今年度から「第2志望校制度」も導入されました。この6高校だけは、居住地が学区外であっても、第2志望校として選択することができます。と言っても、筑豊地区に親戚等がいないと、合格しても実質通学できないとは思いますが・・・。
多くの中学校からは、①公立評定の基準が各学校で違うため、公平性を欠くのではないか、②入試制度の複雑化により入試日程も密になり、ミスが起こりやすくなるのではないか、③早く合格が決った生徒は、3月まで学校生活や学習意欲を維持できるか、といった心配の声も挙がっています。今後、「推薦」と「特色化」の入試制度のあり方が見直され、「特色化」が各高校に応じた真に特色ある入試制度となるように改善されていくかもしれません。とりあえず、受検制度の善し悪しを言っても受検は待ってくれないので、生徒及びその保護者の皆様には、受検制度のメリット・デメリットを考えて、お子さんに合った受検方法を選択してほしいと思います。
例えば、「推薦」「特色化」では「面接」が行われます。人前で表現することが得意なのかどうか。また、受検すれば必ず合格するというわけではありません。不合格の場合も考えて、「作文」「面接」「実技試験」の対策と同時に、受検勉強にも力をいれることができるかどうか。さらに、「推薦」「特色化」に合格したら、学校生活や学習がおろそかにならないように気をつける必要があります。早く目標を切り替えて、高校で学ぶ内容を先取りするなどの高校入学への準備ができるかどうか。等々
さぁ、いよいよ受験本番です。3年生の保護者の皆様には、書類提出や手続き等で漏れがないようにお願いします。また、3年生の皆さんは、ここからは「メンタルの強さ」が必要です。「人事を尽くして天命を待つ」とはよく言ったもので、まだ見ぬ結果を恐れ不安に思うのではなく、日々やるべき事をしっかりやってあとは運命に任せるくらいの気持ちで受験に臨むことが必要です。頑張ってください。
※「特色化」における高校の出願資格(公立評定の基準)を一部掲載していますが、学科や志願理由(学力・部活動・生徒会等)によって違いがあり、様々な条件がある高校が多いので、詳しい資料は本校HPトップをご覧ください。
毎日カップ「体力つくり」コンテスト 全国第2位
12月10日、東京の毎日新聞本社で、毎日カップの受賞式がありました。本校から生徒代表として、前保健体育委員長の桂田拓海君、3学年主任の安武陽介教諭が受賞式に参加しました。
それを受けて12月12日月曜日に、古澤校長、体育科の大竹野教諭、3学年主任の安武教諭、生徒代表の桂田君の4人で、那珂川市長に『毎日カップ』毎日新聞社賞(全国2位相当)受賞の報告をするために、那珂川市役所を表敬訪問しました。
毎日カップでは、今年は全国4125校がエントリーしました。一次審査は生徒の体力テストの成績で、 上位5%しか通過しません。二次審査は、学校の取組に関する書類審査。第三次審査は現地視察で、授業や学校の取組について視察が行われ、その結果をもとに最終審査が行われました。
毎日カップは、36年目を迎えますが、福岡県内の中学校で5位以内に入った学校は本校含め2校しかありません。
大変な快挙でした!!
北風走応援ありがとうございました!
12月10日(土)、第4回北風走大会を開催しました。当日は晴天に恵まれ、暖かさを感じる気温の中、1年女子から1年男子、2年女子、2年男子、3年女子、3年男子と、マラソン部がスタートしていきました。その後、各クラス代表6人で構成する駅伝の部が行われました。晴動雨読や保健体育の授業で練習してきた成果が発揮され、マラソンの部では大幅に遅れてゴールする生徒も例年より少なく感じました。駅伝の部では、やはり3年生より1・2年生のほうが日々の運動量が多いことから、3年生はちょっと苦戦していたようです。表彰式の講評では、井上先生から「達成感を感じた人?」と聞かれ、ほとんどの生徒が挙手していました。記録はともかく、自分なりに一生懸命に頑張ることが大切です。皆さん、大変よく頑張っていたと思います。
3年生は、受験勉強のため晴動雨読の時間が朝自習へと切り替わりますが、自分で時間を見つけて適度な運動を行ってくださいね。保護者の皆様、長時間に渡って応援ありがとうございました。
【マラソンの部】
- 1年男子:1位 秦 秀成 2位 堤 湊矢 3位 鶴丸阿錬
- 1年女子:1位 清原芽生 2位 渡邉あいり 3位 平田藍愛
- 2年男子:1位 池田徹平 2位 山内翔太 3位 大田佳人
- 2年女子:1位 古賀千尋 2位 岡林 舞 3位 小松千夏
- 3年男子:1位 貴島壮太郎 2位 益本大輝 3位 石原玄大
- 3年女子:1位 西野柚華 2位 川村琳梨杏 3位 美麻花凜
【駅伝の部】
- (1年):1位 2組、2位 1組
- (2年):1位 5組、2位 2組
- (3年):1位 1組、2位 2組
【区間賞】
- 1区 2年4組 斉藤優希乃
- 2区 3年3組 村上竜太
- 3区 2年3組 内野伊央莉
- 4区 2年5組 オミレ瑛人
- 5区 2年3組 井嶌美心樹
- 6区 3年2組 齊藤琉稀空
【総合の部】
- (1年):1位 2組、2位 3組
- (2年):1位 5組、2位 3組
- (3年):1位 1組、2位 2組
自作弁当の日
北風走の日は同時に自作弁当の日でした。今年は事前にどんなお弁当を作るか計画を立てて、各自で気持ちを高めました。特に1年生は食育講演会でお弁当の基本を学んだので、少しでも自分で弁当を作ってみようと思っていた生徒も多かったようです。実際には「自分で全部作った」、「一部自分で作った」、「作ることはできなかったけど一緒に詰めた」のいずれかを選択して、生徒は自作弁当を持参してきました。
やまもも杯 タイピングコンテスト
19日のエブリデイ学習の時間に、「第2回やまもも杯タイピングコンテスト」が行われました。やまもも杯は那珂川市の小中学生を対象として、情報活用能力の基盤となるキーボードによる文字入力の技術向上を図るものとして、昨年度から行われている大会です。今大会へ向け、先週の朝学習の時間に1,2年はタイピングの練習に取り組みました。本番では、黙々とタイピングに打ち込む姿が見られました。校内の上位に入賞した皆さん、おめでとうございます!
- 第2学年 1位 黒田将太郎 936文字
- 第1学年 1位 武末ラーズ秀人 893文字
1・2月の主な予定・学校からの連絡
※1・2月のスケジュールは、本校HPのトップページでご確認ください。
【新型コロナウィルスの対応について】
冬休みの期間中の連絡(お子様やご家族の陽性が判明した、濃厚接触者になったなど)は原則として不要です。ただし冬休み期間中、部活動や補習等に参加していた生徒については、陽性になったときのみ、学校(学校が休みの場合は、那珂川市教育委員会【953―2211】)までご連絡ください。
【学校閉庁日について】
令和4年12月27日(火)~令和5年1月5日(木)の期間は学校閉庁日となり、学校へ電話がかけられない状況となります。もし緊急な連絡等があれば、那珂川市教育委員会【953-2211】までご連絡ください。