6月7日(火)から「晴動雨読」が始まりました。

これは「晴耕雨読」という言葉をもじったもので、通常朝自習を行う時間帯に、晴天時には10分間の「運動」を、雨天時には20分間の「朝読書(英語の多読も行います)」を行う取組です。朝の「運動」は保健体育科の授業としてカウントし、評価は走行距離や12月に開催する「北風走(持久走大会)」の結果をもとに行います。10分間の運動の中身は、グランドで行うランニング、体育館で行う補強運動(上体起こしや反復横跳び、メディスンボール投げなど)・HIIT(高強度インターバルトレーニング)・ダンスなどですが、2・3年生の「体力テスト」が間近に迫っているので、当面は補強運動を中心にやっていきます。また、コロナ対策として、グランドや体育館が密にならないように学年ごとに場所を分けて実施します。

このような早朝からの「運動」を取り入れる理由は2つあります。
1つ目の理由は、子どもの運動習慣の不足や体力・運動技能の低下です。また同時に「体力の二極化」という問題が起こっています。「運動しない」から「運動が苦手」、「運動が苦手」だから「運動が嫌い」、「運動が嫌い」だから「運動しない」という悪循環を起こしています。したがって、子どもの運動習慣を増やし、体力・運動技能を向上させ、運動を通して達成感や喜びを味わわせることは教育上喫緊の課題と思われます。
2つ目の理由は、「運動」が学力やメンタルヘルスの向上にも大きく影響しているからです。ベストセラーになった『脳を鍛えるには運動しかない』(ジョンJ・レイティ著、NHK出版)という書籍には、運動の効果について次のように書かれています。

  1. 適度な運動は、脳の良好な学習環境を準備する。
  2. 適度な運動は、気分などストレスを軽減する。
  3. 適度な運動は、うつや不安を低減する。
  4. 適度な運動は、やる気を高める。
  5. 適度な運動は、認知や注意の集中力などの機能を活性化する。

以上のような運動の効果については、全校生徒にくり返し述べてきたことですが、休日には家庭におかれましても適度な運動をお子さんに勧めていただければ幸いです。